第222幕
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ところ変わって大通りから人目のつかない場所へと移動した。
そこでは隊士が監視カメラをハッキングして無力化し、海たちが映らないように設定。
『近藤さん、これは一体どういう事なんだ』
「ああ、そういえば海には何も説明していなかったか」
『全部知ってたのか?』
「てめぇが城の兵士どもの選別に引っ張られてなければ説明してたんだよ」
『近藤さん……どういう意味だ』
土方の言い方では意味がわからない。近藤に詳細を尋ねると、苦笑いで説明してくれた。
「海の負担を増やしたくなかったんだ。兵士の選別だといって毎日城から届く書類に目を通してただろ?何百枚も確認してる海にデコボッコ教の話までするのは可哀想だと思ってね」
『別に話を聞くくらい……』
「なら今聞け。この件は未然に防ぐつもりでいたんだ。そうすればお前に話さなくても済む問題だと思ってな」
だからずっと黙っていた。海が話に加わらない代わりに隊士達を総動員して。でも、デコボッコ教を抑えることが出来ずこうなってしまった。
「広域指名手配中の宗教団体がこの星に接触を企んでいるとの情報が入ってた。この街を根城にしているのを掴んだまでは良かったが、まさかヤツらがこうも早く"かみさま"を使っちまうなんざ。おかげで俺達もこのザマさ」
「かみさま?」
「この地球のはるか上空、宇宙に浮かぶ人口衛星。それがヤツらの崇める"かみさま"の正体だよ。ヤツらデコボッコ教はその教義のために人体のホルモンバランスを操作できる特効薬、つまり男はより男らしく、女はより女らしくなれる薬の研究に着手していた。しかし、その過程で思わぬもんが生まれてしまった。それが今俺たちの感染しているウイルス……」
「豚になるウイルスだと……」
「そうじゃねーだろ!」
『感染してるなら皆今頃土方と同じようになってるだろ。土方があの状態なのは不摂生な生活のせいだ』
だからそこは心配しなくていいと九兵衛を諭す。
「そ、そうか……」
「安心するのそこじゃねぇだろうが!」
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