第220幕
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「なんでお前男のままなの!?」
『……新八、これは一体どうなってるんだ』
銀色の髪の女が海に近づいてきたかと思えば、無遠慮にペタペタと身体を触り始める。その手を振り払おうとしたのだが、どことなく誰かに似ている気がして出来なかった。
「その……僕にも分からないんです。いつの間にかこうなってて」
「桜樹、お前は性別が変わってないのか」
『変わるわけないだろ。何言ってんだよ』
青年は真面目な顔で海の事をじっと見つめてポツリと呟く。その言葉に呆れた顔をしたが、そばに居た女が驚きの顔で海のシャツを引っ張って吠えた。
「なんでお前女になってねぇんだよ!」
『意味わかんねぇ事言ってんじゃねぇよ。つか、引っ付くな』
「なんだよ!いつもくっついてるだろうが」
女の手を軽く振り払って一歩下がると、女はムッとした顔で海を睨む。その顔は見覚えのあるもの。
『新八、まさかこいつ……』
「銀さん……ですね」
よく見れば銀時と同じ格好をしていることに気づいた。でも、見た目が全然違う。
『銀時』
「なんだよ」
『お前何があったんだよ……』
「知らねぇ。散歩してたらこうなってたんだよ」
『そんなわけあるか。歩いてただけで性別変わるわけがないだろうが!』
「だからわかんねぇって言ってんだろうが!そもそもなんでお前は男のままなんだよ!」
『新八だって男のままだろうが!』
「そいつはメガネが女になってんの!!フレームが女なの!!」
そんなわけあるかと新八の方を振り向く。
『…………マジかよ』
「いや、海さん。メガネで判断するのやめてもらっていいですか?」
「で?お前はなんで変わってねぇの」
『それこそ知らねぇよ』
性別が変わるなんてこと簡単に起きるわけがない。でも、朔夜も銀時もこうして見た目が変わっている。
『まさかかぶき町が封鎖されたのってこれが原因なんていわねぇよな……?』
そんなまさかと頭を振ったが、海の予想は嫌な方へと的中してしまった。
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