第217幕
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「はぁ……分かってんなら黙っててくんない?みんなお前みたいに人類××兄弟みたいにはいかないの。色々あんの」
「アハハハハ……××兄弟!確かに!いつぞやみんなで遊郭に繰り出した時、お前と高杉で同じ子指名したことあったの。確か娘っ子が高杉の方がいいとか言ってモメちょったがひょっとしてアレからずっとケンカしてんの?」
辰馬の言葉で銀時はキレ、刀を抜いて足元の瓦を叩き割る。
「おう。あっぶねー。今、向こうから流れ弾が。気をつけた方がいいぜ」
「あっ、でもあの子後から聞いたら高杉全然面白くなかったって。アイツ黙って目、血走らせてるだけで、クソつまんねえ男だったって」
ケラケラと笑う辰馬のケツへと刺さる刀。持ち手の所にはビニール袋があり、中には高杉がいつも飲んでいるヤクルコが数本。
「ヤクルコ買ってきてやったぜ。黙って飲んでろ」
一ヶ月ぶりぐらいに見た高杉はふてぶてしい顔でこちらを睨んでいた。その顔が気に食わず、銀時は舌打ちをしながら睨み返す。
「ヅラ、こいつはイカンぞ。長期にわたる膠着状態で皆ストレス溜まって爆発寸前じゃ」
「いや、爆発させたのはお前!」
「なんか息抜きでも用意してやらんと内ゲバ起こるぜよ。そういえば海は何しとるんじゃ?」
「海は今仲間の治療中で手が離せないんだ」
「なるほど。もしかしてそれのせいってのもあるかもしれんのお」
「何が言いたいんだ」
「ヅラは知らんのか?わしも遊郭行った時に気づいたんじゃが」
「何をだ。俺は何も知らんぞ」
「アイツら海に気があるじゃろ。遊郭で選んだ娘、海にそっくりじゃったわ。それでケンカしとるっちゅーことはそういうことじゃろ!」
ゲラゲラ笑いながらヤクルコを飲む辰馬のケツへと二本の刀が突き刺さる。誰が投げたのかは聞かずとも。
「まったく、血気盛んなやつらじゃのお」
「いい加減おまえもからかうのをやめたらどうだ。穴だらけになるぞ」
「やだやだ。独占欲強い男は嫌われるのしらんのか」
そとあとまた辰馬の元へといくつもの刀が投げつけられ、屋根の上には数本の剣が並ぶこととなった。
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