第214幕
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『結局どうなったんだ?』
「からくり家政婦にゲロ吐いて破談だとよ」
『どうしてそうなった』
お見合いから数日後、塞ぎ込んでいる山崎は自室にこもったまま。仕事はおろか食事もまともにとれていない。
お見合いの席でたまが退出し、そのあとを山崎が追っていったはすだ。
『なんでゲロ吐いてんだよ』
「お前覚えてねぇのか?あのからくりが料理だっつって出したもんを」
『いやまったく』
皿に続々と乗せられた料理を食べるのに必死で海は何も覚えていない。銀時からはからかわれるし、神楽と総悟は面白がってどんどん刺身を渡してきたし。山崎のことなどもはや眼中になかった。
「もう終わったことだからいいが……」
『山崎の方は終わってないみたいだけどな』
ぶつぶつと何かを呟きながらひたすら紙に"ゲロ"と書き続けている山崎に近藤や他の隊士らは見てはいけない何かと思って目を逸らしている。
そろそろどうにかしてやらなければいけないのだが、こればっかしは手の施しようがない。
「放っておけ。どうせすぐ直るだろ」
『前回もそうだったしな』
前回に比べればまだ良い方だと思いたい。裏切られるよりバッサリと切られた方がスッキリするだろう。
『見回りに行ってくる』
「ああ。気をつけてな」
『帰りに何か買ってきてやろうか』
「タバコ」
『そういえば近くにお好み焼き屋ができたな。それにするか』
誰がそんなに身体に悪いものを買ってくるか。
土産にお好み焼きを買ってくると言ったのだが、何故か全力で拒否された。
「やめろ!!買ってくるなそんなもん!!」
『そんなもんって……ただのお好み焼きだろうが』
「いいから!別のもんにしろ!!」
『別のもんってなんだよ』
青ざめた顔でやめろと言ってくる土方に首を傾げる。仕方ない、いつもの団子にするか。
『とりあえず行ってくる』
「ドロドロしてるもんは買ってくんじゃねぇぞ!?」
『はいはい』
何かトラウマでもあるのかというくらい口酸っぱく言われながら海は見回りへと向かった。
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