第213幕
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「ということなので、ちょいと旦那の性玩具貸して貰えませんかね」
総悟と海が訪れた場所は万事屋の下にあるスナックお登勢。
「は?誰が誰の性玩具だって?」
「そこのからくり娘が旦那の性玩具じゃないんですか?」
「ふざけたこと言ってんじゃねぇよ!!」
カウンターに拳を叩きつけて銀時はテーブル席の方に座っていた海へと目を向ける。
「お前んとこのガキどもどういう教育受けてんの!?」
『知らねぇ。土方に聞け』
総悟のことをよく見ていたのは近藤と土方だ。海は総悟の教育なんてものはしていない。
「はぁ……で?なに?全然話の流れが分からないんだけど?"ということなので"のということが意味わかんないんだけど?」
「だから、うちの山崎がそこのからくり娘と一発……」
『どうやら山崎がたまの事を慕っているらしくてな。出来れば二人が話を出来るような場を設けてほしい。っていう話』
「最初から海さんが説明してくれれば良かったんじゃ……」
総悟のひねくれた説明よりも海の方が簡潔で分かりやすいと呟いた新八に銀時と神楽が深く頷く。
「簡単に言えばそういう事です。あとこれ山崎のラブレター」
そう言って総悟は山崎が土方に提出した報告書を手渡す。
『総悟』
「海さんが黙っててくれればバレませんよ」
『見つかっても庇わないからな』
「へい」
山崎の報告書を他人に見せたなんてことが近藤たちに知れたら罰せられる。しかもあれには銀時を見張っていたことも書かれているのだ。
「ふーん……張り込みねぇ」
総悟に冷ややかな目を向けながら報告書の写しをパラパラとめくる。銀時の後ろから見ていた神楽と新八は「うわっ」と漏らした。
「実は最近真選組は旦那をマークしておりまして。土方さんなんか隙あらば逮捕しようと手ぐすね引いてるしだいなんです。ちなみにこの事は海さんには知らせてません」
「え?海知らないの?」
『さっき知った』
「お前一人ハブられてんの?かわいそー」
『今からでも捕まえていいんだけどな。お前には色んな罪状があるから』
胸ポケットから手錠出してテーブルの上に置けば、銀時は慌てて謝りだす。
「痴話喧嘩は後でやってください。そんなことより山崎とからくり娘の話です」
ひたすら謝る銀時を横目に総悟はとある計画を口に出す。一同はキョトンとした顔をしたのち、口々に文句を言い始めた。
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