第202幕
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「ムダですよ、旦那。さすがに今度ばかりは相手が悪かったようで、誰も旦那の戯言なんざ耳を貸しませんよ」
「真実であっても僕は聞きませんけどね」
安物の椅子を引きずって牢屋の前に来たのは総悟と朔夜。
「まったく、どれだけ兄さんに迷惑をかければ気が済むんですか?」
「別に迷惑かけたくてかけてるわけじゃありませんー」
「でも現にかけてるじゃないですか。きっと兄さんは坂田さんたちがここから出られるように手配しますよ」
「できるもんかねぇ」
「はい?」
なんでも出来てしまう海でも今回ばっかりはどうしようもないだろう。海だってお上を敵にしたらどうなるか分かっているはずだ。
真選組の立場上、上からの指示を無視することは出来ない。そんなことをすれば真選組が危うくなる。
「(何もしなければいいけれど)」
自分を助けるためだと言って変なことをしなければいい。彼はすぐに無理をする子だから。
『一から全部説明しろ』
「人が物思いにふけってる時に突然現れるのやめてくんない?」
ぼけっと月を眺めていた銀時の耳に届いたのは海の声。地面に胡座をかき、面倒くさそうな顔でこちらを見ていた。
「海さん、違うんです!僕らは暗殺なんて考えてません!」
「そうネ!ちょっと頼まれごとされたからここに来ただけであって、元将軍殺そうなんて思ってないアル!」
『……銀時』
「話すから。ちゃんと全部話すからその殺気やめて!?俺限定で飛ばしてくんのやめて!?!?」
海の眉間には深いシワが刻まれ、射殺さんばかりに銀時を睨んでいる。寒気でガタガタと震える身体を両手で抱きしめながらぽつりぽつりと事の経緯を話し始めた。
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