第207幕
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もう疲れた。休みたい。
昨日から散々こき使われているのだ。もう休んだっていいじゃないか。
「兄さんのバカ!!なんでこんな大事なやり取り僕に任せるのさ!!」
「おや、それだけ叫ぶ元気があるのであれば大丈夫ですよ」
「しかも相手がこんな偏屈な人だし!!もうやだ!!」
「偏屈とは酷い言われようですね」
「でも間違いじゃない」
朔夜に任されたのは見廻組の応援要請。
入院している佐々木の状態を逐一海に報告し、回復の傾向が見られたら他の隊士たちを集めて定定の逮捕準備を進めること。
そして見廻組を城への誘導。
元々、見廻組の局長も同じことを考えていたらしく、朔夜が説明をする必要はなかった。それなのに佐々木は疲れ果てていた朔夜をからかい散々困らせられたのだ。
「もうやだ、帰ったら絶対文句言ってやる」
「文句言ってないで貴方も手伝って」
「わかってるよ!!」
城に突入した見廻組と共に朔夜も刀を振るい敵を倒す。毒にやられた銀時も佐々木が持ってきた薬のおかげで立ち上がることが出来た。
銀時も信女も月詠もここにいる。それなのに海だけがどこにもいない。
「兄さんは……。兄さんはどこに行ったの?」
「定定を追いかけていった」
「一人で行ったの!?」
「止めてもきかなかったのは彼。相手が相手だから死ぬでしょうね」
定定と共にいる男にやられるだろうと信女は淡々と答える。海が死ぬかもしれないと言われ、朔夜は目の前が真っ暗になった。
「兄さんが……死ぬ?そんなの有り得ないよ……兄さんが死ぬわけない!」
どんな事があっても海は生きて帰ってきた。今回もボロボロになるだろうけど必ず生きて帰ってくるはず。
だって、兄はとても強い人だから。
「私はもう行く。貴方はここを片付けて」
信女は銀時の後を追うべく戦線離脱。その場に残された朔夜は海の帰りを信じながら向かってくる敵を倒していった。
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