第207幕
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「なんでお前らがここにいるアルか」
「なんでい。海さんからなんも聞いてないのか」
「知らないです」
じいやを背負って城を出た新八と神楽は兵士たち相手に奮闘した。
だが、兵士たちの数に圧倒されて地に伏した時、真選組一同が現れて窮地に陥った新八たちをたすけてくれたのだ。
「お前ら海の携帯持ってやがんだろ」
「え?」
「あ、さっきもらったネ」
「そいつは位置情報が分かるように設定されてある」
「どういうことですか、土方さん」
「お前らがその携帯を持っている間、こちらからは居場所が特定出来るようになってるんだよ」
海の携帯のおかげで新八と神楽の居場所がわかり、こうして駆けつけることが出来た。もし、神楽が携帯を落としていたら助けに来ることは出来なかったかもしれない。
「海……」
「海さんに感謝しろ、メスガキ」
「海には感謝してもお前らには感謝しないアル」
「てめえ、人がわざわざ来てやったのに!」
ギャーギャー喚き始めた総悟と神楽を放置し、新八は隊士たちの方をキョロキョロと見回る。そこに見知った顔が見えず、新八は疑問を土方へとぶつけた。
「土方さん、朔夜くんは居ないんですか?」
「あ?あいつはさっきから連絡が取れねぇんだよ」
「えっ、大丈夫なんですか!?」
「さぁな。昨日からやたらと忙しなく動き回ってやがる。何やってんだか知らねぇけどよ」
こんな非常事態に一体朔夜は何をしているのか。ふらふらしているところを海に見つかったら怒られんじゃないかと新八はヒヤリとしたものを背筋に感じた。
「でも、真選組の人達がこんな事していいんですか?」
「あ?」
「だって相手は将軍様ですよ?」
「気にする事はねぇ」
「でも……」
「新八くん、本当に気にする事はないんだ」
局長である近藤もにこやかな笑みで大丈夫だと呟く。何が大丈夫なのかと問いかけるも、彼らははぐらかすばかりで教えてはくれなかった。
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