第205幕
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「いいか、一歩たりとも仲間から離れんじゃねぇぞ。背中は任せて何も考えず、てめえの眼前の敵だけ斬り伏せろ。てめえが倒れない限り誰も倒れやしねぇ。一本の刀になれ、壁をぶち抜け。将軍のあのふざけたオモチャ箱ぶっ潰すぞ。国盗り合戦開始だ!」
銀時の言葉とともに全員城へ向けて走り出す。
先陣は銀時の海が受け持ち、その後に新八と神楽が続く。後ろを務めるのは信女と月詠。
その姿はまるで暴走列車のようで、兵士たちは為す術なく倒れていった。
「海、大丈夫か?」
『何が?』
「お前よくへばるじゃん」
『それは昔のことだろ。今はそんなでもない』
「なに?成長期?遅くない?」
話しながらも目の前の敵を手当り次第倒していく。隙が出来てしまっても、互いに補っているから斬られる心配はない。何度も一緒に戦って自分たちの癖を知っているからこそ出来ること。
『成人迎えて何年経ってると思ってんだよ』
「わかんねぇよ?これからどんどん成長するかもしんねぇじゃん。あ、でも身長はそのままでお願いします」
『意味わかんねぇ。つか、なんで背を伸ばしちゃダメなんだよ。俺は辰馬みたいに高い方が良かった』
「ダメダメ!あんなのっぽみてぇなの海には似合いません!!」
『のっぽって……』
「海は今のままで十分なの!」
誰だ、今さっきまで成長するかもしれないねとか言ってたヤツは。
『はぁ……グチグチ言ってないで斬れよ。俺たちがやらないと後ろに負担かかるだろ』
「へーへー、ちゃんとやりますー」
銀時の横を狙ってきた兵士を海が倒し、海の後ろから出てきた兵士を銀時が倒す。
そんなこんなでたどり着いた先には銃火器が待っていた。
「どけー!飛んで火に入る流れ弾!撃ち落としてくれるわ!死ねー!」
「海、銀ちゃん!」
『神楽!』
番傘を開いた神楽が前に立ち弾丸を全て弾く。
「海、いけるか?」
『そのためのもんだろ』
にやりと二人で笑って頷いた。銀時が木刀を投げて兵士の目を集め、その間に海が走る。銃火器の台数は三つ。残り二つは月詠と信女が破壊した。
「機動力あるやつが居てくれると助かるわ」
『PT組む時はそういうのも考えないとな。ただ、支援系がいないから怪我した時が辛いけど』
「海くん、これゲームじゃないからね?」
『似たようなもんだろ』
「命かけたゲームになっちゃうから!」
「ぬしら何を遊んでおる!次が来るぞ!!」
のんびりと話している暇もなく、兵士たちの次の一手が海たちを襲う。
「次弾装填!消し炭にしろー!」
飛んできたのは大砲の弾。避けようと身を翻した海たちの前に立ったのはまたしても神楽だった。
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