第230幕
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西ノ宮を処刑した日から数日、海はストレスによる胃痛が酷くて自室で休むこととなった。
市中の見回りで歩き回るのは出来なくても書類くらいなら出来ると申し出たのだが、近藤に静養しろと怒られてしまった。
その為、部屋でのんびりと過ごしている。
『……暇すぎる』
出来る事といったら寝転がって天井の木目を眺めることくらい。買い溜めていた小説も全部読んでしまったし、ゲームも途中で飽きてしまう。これなら仕事している方が楽だ。
そんなことを言おうものなら銀時から説教を受けそうだけど。
『迷惑かけたしな……なんか持っていくか』
そんなのは建前でしかない。別に何も持っていかなくても銀時は歓迎してくれるだろう。でも、それは自分の中で良しとしない。その為、万事屋に行くための理由が欲しかった。
『ついでに飯も作ってやるか』
もそりと起きて出かける準備を始める。気づかれないように音を立てずに部屋を抜け出し、山崎にバレないように門扉へ向かった。
『珍しいな、山崎がいないなんて』
いつも庭でミントンをしているはずの山崎が今日はどこにもいない。そういえばこの間も居なかったようなきがする。
『もう万事屋の監視はしてないはず。別件か?』
部屋にこもっていた海には分からないことだ。休ませるためだと言って近藤と土方は仕事の話を全てシャットアウトしている。総悟と朔夜も一切口にしないし、隊士たちも海が近づくと話題を変えるようになってしまった。
だからここ最近の事件などの話はまったくと言っていいほど知らない。
『忙しい感じはしてないけど……まぁいいか』
山崎がまた無理していそうであれば助けてやればいいだけだ。あんパンのことだけを報告してきたら探しに行けばいい。
『さて、行くか』
誰かに引き止められることも無く外に出られた海は万事屋へと歩き出した。
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