第224幕
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「デコボッコ教が見つかったんだよ。あいつら俺らをこんな状態にしたまま別の星でかみさま打ちまくっててよ」
ふらりと消えた銀時はデコボッコ教の行方を探していた。元の姿に戻るために色々と手を尽くしたのだろう。ぐったりと疲れた様子で寝転ぶ銀時に海は苦笑いを浮かべた。
『神楽と一緒に探し回ってたのか?』
「いや、アイツは曹操が何とかとかって言ってどっか行った」
『いつまで三国志を引きずってんだよ』
「あの見た目じゃそうなるだろ」
『俺、三国志詳しくねぇから関わりづらいんだよ』
「それお前と言うより中の人間のせいじゃねぇ?」
『仕方ないだろ。中の人間より頭の良い奴は生まれないんだよ。てか、こういう話題はやめろ。夢が壊れる』
「お前が振ったんだろ……」
じとりと睨まれ海はふいっと視線を逸らす。
『で?デコボッコ教は今どこに?』
「クリス星人とかっていうやつらがいる星」
『衛生は壊したはずなのにまだやってんのか』
「また新しい兵器作ってんだよ。それでまた性別変えてんの」
かったるそうに寝そべりながら銀時は煎餅をバリバリと食べる。その姿は女の子というよりも昼ドラを見ている主婦のようだ。
『それで?その兵器を壊しに行くって?』
「この姿のままではいられないだろ。こんなんじゃお前と……」
『俺となんだよ』
「デートもできないだろうが」
『…………出来るだろ』
「絶対やだ。俺は海に手を引かれるより、手を引きたい派なんですー」
受け身にはなりたくないと言った銀時に海は首を傾げた。
『受け身?お前いつもそんなこと考えてんのか?』
「別にそういうわけじゃねぇけど……でも、この格好じゃどうしたってそうなるだろうが」
確かに男女となれば、女性の方が受け身になってしまう。だけど、中身は変わらず銀時のままなのだ。言葉も仕草もなにもかも変わらない。
『俺は銀時が女でも男でもどっちでもいいけど』
「俺は良くない!こんな体じゃ、海のこと押し倒せないだろ!!」
『てめぇの頭の中はそれしかねぇのか!!!』
すぐに身体を戻してくるから待ってろ!と銀時は意気揚々と屯所を飛び出して行った。その背中を睨みつけながら見送る。
『戻ってきたら切り落としてやろうか』
その為には刀の手入れをしておかなくては。
途中だった書類そっちのけで海は己の刀を手に取り、鍛冶屋へと向かった。刀匠に念入りに研いでくれと頼んで。
.