第184幕 裏有
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かちゃん、と個室の扉の鍵が閉められる。その音がやけに大きく聞こえて、海は僅かに肩を揺らした。
厠に着くなり、一番奥の個室へと押し込まれた海は困惑気味に銀時を見る。銀時も海をじっと見つめており、数秒ほど見つめあっていた。
「海」
『な、んだよ』
銀時の低音にぞくりとしたものが背中を伝う。それは背中から腰へ、そして下半身へと響いた。
「久しぶりだから緊張してる?」
『それは……』
実の所そうだった。銀時と最後にしたのはいつだったか。仕事が忙しくて中々会う暇もなかった。会っても厄介事に巻き込まれていたり、少し話をして終わらせることの方が多かった。
だからこうしていざやるとなると初めてした時のように緊張と不安が押し寄せる。それが言葉にならずとも銀時には分かってしまったのだろう。
「嫌ならやめる。どうする?」
名前を呼ばれた時よりもうんと優しい声色。きっとここで首を横に振れば、銀時は言った通りやめるだろう。海が本気で嫌がることはしないはずだから。
『……する』
「いいの?」
『二回も言わせんなよ』
「なんとも男前な返し方で」
くすくす笑う銀時を海はひと睨みし、朱色に染った頬を隠すように俯いた。
ここで引いては男が廃る。なんて言いはしないが、なんとなく拒否する気にはならなかった。銀時がしたいと思うように、自分だってそういう思いはあるのだ。言葉にしないだけで。
「じゃあ、遠慮なく。嫌になったらすぐ言えよ?」
『嫌になるような事すんなよ』
「それもそうだな」
俯いていた顔が銀時の手によって上げられる。ゆっくりと近づいてくる銀時の瞳。いつもは気だるげにしている目が今では劣情を漂わせていた。
『ん……』
ふにっとした柔らかい感触、そして唇をなぞるように動く銀時の舌。誘われるまま唇を薄く開くと、口内へと熱い舌が入ってきた。
久しぶりというのもあってか、ぎこちない動きをする舌に海は思わず口元に笑みを浮かべた。どうやら緊張していたのは海だけではなかったらしい。
『んっ、は……』
ゆっくり、ゆっくりと口内を荒らしていく舌に海も自分の舌を這わせる。手は縋るように銀時の着物を掴んだ。
銀時の手が海の後頭部を支えるようにそえられ、逃がさないようにと強く押さえ込まれる。
『んんっ……んっ……あっ』
「っ……まだ触ってねぇのにもうこんなになってんの?」
『……え?』
「ここ」
やっとキスが終わったかと思いきや、下腹部を撫でられてぴくんっと腰が跳ねた。
「勃ってる。キスだけで気持ちよくなっちゃった?」
『そんなわけ……!』
「でもここは主張してるよ?気持ちよかったって」
着物の上から海のモノを優しく揉まれ、その度に海の口からは嬌声が漏れた。声を押さえようと海は口元を手で押さえたが、甘ったるい吐息までは抑えることが出来なかった。
「海、そのままな?」
『銀時!お前ッ』
銀時はその場にしゃがんで海の着物の中へと手を差し入れた。帯は外さずに前をはだけさせて、海のを直接握り込む。
銀時の手が上下に動かされる度にくちゅっと水音が聞こえて、羞恥で顔が真っ赤になった。
「かーわい。もうぐしょぐしょじゃん」
下着の中から出された海のは、既に先走りによって濡れていた。先端から滲み出る蜜を銀時は塗りつけるかのように手を動かす。
海はひたすら首を振って恥ずかしさから逃れようとしたが、銀時が海のを口に含んだことによって全て崩されてしまった。
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