第184幕 裏有
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「「「一年間お疲れ様っした!!」」」
かちゃんっ!と各々が持つコップをぶつけ合って乾杯した。
ゴクッと飲んだ酒は食道を熱くし、言い表せぬ幸福感に包まれる。
「いやー、今年も終わりですね。早いなぁ」
「ムリもないアル。今年は色々あったアルからな。いきなりの更新休止にサイト移転。数え上げればキリがないアル」
「それほとんど僕らの思い出じゃなくね?まぁ、大変だったけど今となっちゃ丸く収まったからいいんじゃないかな?今年も心機一転、管理人さんには頑張ってもらいましょうよ。ね、銀さん」
つらつらと述べる新八の言葉を黙って聞いていた銀時だったが、突然新八の顔へと拳を叩きつけた。
「浮かれてんじゃねー!!」
「銀ちゃん何するアルか!」
「なに今年も頑張ってもらいましょうだ。なに頑張ってもらうんだよ。ナニか?あ?」
ふらりと立ち上がった銀時は新八を冷たく見下ろしながらブツブツと文句を言い始めた。
「あの管理人はな、俺と海のチョメチョメシーンを全然やらねぇんだよ!」
「チョ、チョメチョメ!?」
「そうだよ!俺と海が最後にチョメチョメしたのいつだと思ってんだよ!!」
「そ、そんなの知りませんよ!どうせ銀さんのことだから海さんが万事屋に泊まりに来る時に毎回……!」
顔を赤くさせながら新八は怒鳴るように言ってくるが、銀時はそんなのお構い無しに叫んだ。
「海が最後にウチに泊まりに来たのいつだよ!」
「え?えっと……いつだっけ……?」
「いつだったか忘れちゃったアル」
戸惑いながら新八は助けを求めるように神楽を見る。神楽は天井を見上げて思い出そうとしたが、分からないという風に首を横に振った。
「ほらみろ!アイツが最後に泊まりに来た日だって忘れてんじゃねぇか!」
「そういう銀さんは覚えてるんですか!?」
「……ウチじゃねぇけど、別んとこでは泊まった……?」
泊まった。というか収監されたの方が正しいが。
「それならいいじゃないですか!」
「良くねぇわ!あんな場所泊まったウチに入らねぇよ!」
あそこでの事はあまり思い出したくない部類に入る。なんせ海が泣き出したような場所。怖くて辛い思いをした海は一人で泣いていたのだ。そんな場所思い出したくもない。
「次はウチに泊まらせるぞ……!」
銀時は出されたビールをグイッと飲み干してゲフッとゲップを出した。
神楽と新八はそんな銀時を気持ち悪そうに見る。
「新八ィ、酒は飲んでも飲まれるなアル」
「そうだね。大人になったら気をつけるよ」
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