第180幕
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『痛っ……なんだよ……ここは』
穴から落ちてきた海は床に尻を打ち付けて痛みに顔を歪めた。
周りへと目を向けるとそこは180度ガラス張り。そして前方には巨大エリザベスが見えた。
「皆、操縦席には着いたの。いいか、カイエーンはその巨大さゆえ七つの区画に分かれちょる」
右側のガラスに映し出されたのは陸奥の姿。そしてその隣に並ぶ銀時たち。銀時と辰馬も共にあの中へと落ちたがどうやら無事だったらしく、ホッと胸を撫で下ろした。
「お前らにはその七つの区画の指揮、直接的操縦を担ってもらう。わしと神楽は右足、左足からなる下半身。モジャ2は右腕、左腕の上半身」
「おいおい!お前らに男の下半身が操縦出来んのか!?まったく別の人格持ったぬらりひょんだよ!?」
「心配ない。局部はふしだら女に任せた」
「なんでロボットに股間の操縦が必要なわけ!?」
前方に出てきた新八の映像。白塗り姿の新八が目の前に出てきたもんだから思わず海は顔を逸らして静かに笑う。その姿が新八にも見えていたのか「笑わないでください!!」と怒られてしまった。
「海は?海はどこにいんのよ」
「あぁ、桜樹はカイエーンの目の操縦じゃ」
「目?なんでまたそんな所に」
「わしらの中じゃヤツが一番適任じゃろ。カイエーンの攻撃照準は全て桜樹にかかっとる」
それはとてつもなく責任重大なのではないだろうか。
じっと巨大エリザベスを見つめていると、ピピッという音が鳴った後にエリザベスへと円形の赤いマークが表示される。それは目標をエリザベスに定めたという証。
『辰馬、後で目薬くれ』
「うん?おー、用意しとくぜよ」
エリザベスを倒しきるまで目が離せない。ということは目が乾くということ。瞬きしてる間に相手が攻撃してきたら、と考えたら恐怖でしかない。
『俺ならいける。大丈夫』
敵の動きを見ることには慣れている。常に相手の出方を伺い先読みしているのだから。いつもやっている事をここですればいい。
「おい、大丈夫なのか?」
『大丈夫。要はあれだろ?FP○と変わらねぇんだろ?』
「いや、ゲームじゃねぇから!!そんな甘っちょろいもんじゃねぇから!!」
『いつでもいけるぞ、陸奥』
「人の話聞いてる!?おい!海!!」
「うむ。ならばやるぞ!」
陸奥の掛け声とともに股間にいるフミ子がビームを放つ。海の照準の元、ビームはエリザベスの顔面へとぶち当たった。
が、ビームを撃ったと共にぐったりとするカイエーン。それはなんだか力を使い果たしたみたいな感じで。
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