第176幕
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「フミ子婆は階段の上にある公園で子供相手に紙芝居屋を営んでいた」
『なぁ、桂。お前の回想シーンの映像(アニメ)を見る限り、フミ子婆が描いたであろう紙芝居が恐怖でしかねぇんだが。もはや闇芝居になってんだが』
「なんと!海お前、闇芝居を知っているのか!」
銀時の手を抓って口元から外し、呆れた顔で桂の回想シーンの続きを聞いていた。その途中で出てきたモノに海はツッコまざるを得なかった。
『朔夜が見てたから俺も少し見た……じゃなくて、お前もう要点だけ話せよ。フミ子婆とか蓮○とかもういいんだよ。最後だけ簡潔に話せ』
「どうするんですか!?もう海さん怒ってますよ!?」
「あ?こんなの怒った内に入らねぇよ。なぁ?海」
『お前はもう黙ってろ』
後ろから抱え込むように海を抱きしめていた銀時の鳩尾へとエルボーをかまして鼻をフンッと鳴らす。呻きながら蹲る銀時から目を逸らし、未だに回想を続けようとする桂の頭をひっぱたいた。
「ぐぅ」
『……は?』
やっとエリザベスの事がわかったかと思いきや、桂はいびきをかいて眠っている。この一瞬で何があったんだ。桂を揺さぶり起こそうと手を伸ばした時、後ろに銀時たち以外の人間の気配を感じて咄嗟に振り返った。
「どうやら消された記憶を取り戻したようね。私も今しがた全部思い出したところ」
部屋の戸に寄りかかるようにして立っていたのはエリザベスと似たような着ぐるみに赤いリボンを付けた女。
『……フミ子婆』
「婆はやめて。フミ子って呼んでちょうだい」
『フミ子?』
「そうよ、可愛い坊や」
海に向けてウィンクする女、フミ子。怪しさ満点のフミ子にたじろぐ海。その間に新八と神楽が割って入った。
「ダメですよ海さん。ああいう人に騙されちゃうんですから」
『うん?』
「見た目が良い女ほど考えてること真っ黒ネ。腹黒女あるあるヨ」
『神楽、それは全国の女性に対して失礼じゃないか?』
「海みたいな純粋無垢な男の子にはアレは刺激が強すぎんだよ。海はハローキテ○で我慢しとこうな?」
『なんでそこでハローキ○ィが出てくんだよ。しかも俺は○ティよりポムポムプリ○派だわ』
「え、海ポムポムプ○ン派なの!?そんなにアイツ人気なの!?」
『……あのフワフワに抱きしめられたい』
「俺がいつでも抱きしめてあげるけど!?なんなら今抱きしめるけど!?!?抱きしめる以外のことも出来るけど!!!!???」
うるさい、と銀時の頭に拳骨を落として沈め、海は新八たち越しにフミ子を見る。
エリザベスとよく似た格好の彼女ならエリザベスの行方を知っているのではないかと。
『(いい加減話を戻してやらないと桂が可哀想だし)』
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