第194幕
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「なんだ、やっぱり仕事の依頼なんじゃないですか。急に帰っちゃうから何か言いづらい依頼内容だったんですか?」
「気にせず言えヨ。私たち万事屋は困ってる人がいたらなんでも力になるアルヨ」
「へぇー……そうなんだー……じゃあ、思い切って相談しちゃおっかなぁー……」
ところ変わって、銀時はお登勢の店のソファに座っていた。
いつもなら銀時が座っている場所は新八と神楽の間。そこが銀時の定位置。それが今では彼らの対面に座り、自分が相談者の位置にいる。青い顔をしながら二人を見つめる銀時と、万事屋の従業員らしく親身になって話を聞こうとする新八と神楽。
「実はね……あのね……。しばらく家を空けて帰ったら家がおかしくなったっていうか、小説がおかしくなったっていうか、俺の居場所がなくなってて」
「ふむふむ。なるほど」
「出張から帰ってきたら奥さん男連れ込んでたみたいな?」
「そうそう。知らねぇ男が俺のバスローブ着て、勝手に冷蔵庫開けて俺のプリン食ってたみたいな」
「それはムカつくアルな」
「そうでしょー?ぶっ殺したいでしよー(てめぇら貞操観念ガッバガバのヤリマン淫乱ダッチ妻をな!ちょっと家を空けてる間にあんなヤリチンセールスマン部屋に連れ込みやがって!何考えてんだこいつら!!)」
怒りで歯ぎしりをしながら銀時は坂田金時の方を睨みつける。ふと、そこで銀時は神楽の言葉を思い出した。
"出張から帰ってきたら奥さん男連れ込んでたみたいな?"
奥さん……?
「お、おい……お前ら──」
海はどうした?と問いかける間もなく、新八に依頼書を作るから名乗れと言われ、銀時は自身の名前を口にする。そこでもやたらと坂田金時と比較され、口元を引き攣らせた。
今までの思い出を全てこの男は塗りつぶした。完全に坂田銀時という存在は新八たちの中から消え去り、坂田金時という男にすり変わっている。
そして……
「まぁまぁ、飲みねぇ銀さんとやら。血なんざ繋がっていなくてもさ、酒一杯で繋がるのが男ってやつさ。困ってんならなんでも言ってくれ、兄弟!」
自分よりも主人公(仮)ぽい。
そんな彼に神楽と新八は懐いていて、お登勢とキャサリンも坂田金時のことを慕っていた。
「どうなってんだよ……誰か一から説明してくれ!!」
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