忘れた頃にやってくる(土方ver)
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「近藤さんなんでここに?」
「いやあ、総悟の野郎がよ。なんか嫌な感じするから見に行ってくれって」
「総悟が?」
「総悟がさっきの奴らに喧嘩売ったの知ってるか?」
そんなの初めて聞いた。部屋に来た時はそんなこと一言も言っていなかったはずだ。
「いや、知らねぇ」
「今日何人か追い出してるんだよなぁ。アイツらも総悟に追い出されそうになってたんだ」
屯所内に不届き者がいる。総悟はそう言っていた。海に対して良からぬ事を考えている奴らがいるから何人か外に出したと。
まさかまだ残っている奴らがいるとは思わなかったが。
「近藤さんアイツら除隊させてくれ」
「ああ。そのつもりだ。今回のこともあるが、前々から気になっててな」
真選組に入隊して暫くは気にすることは無かった。だが、彼らが海の存在に気づいた途端、その性格が浮き彫りになった。
「今度から隊士の選別はしっかりやらねぇとだな。警察になったらモテるから、なんて理由で入られたんじゃこっちも困っちまう」
「はっ。真選組に入ったところでモテやしねぇよ。むしろ逆だろ」
「え゙っ、そうなの?モテなくなるの!?」
「近藤さん。気にするとこそこじゃないから」
モテなくなるのは困ると嘆く近藤に冷たい目を向けてため息をついている土方の横からひょこりと見えた顔。
『なんだか騒がしいな』
「出たのか」
『湯に浸かってたら途中で寝てた。待たせてごめん』
「そんな所で寝てたら風邪ひくだろうが」
『ちゃんと出てきたんだからいいだろ』
中々出てこないと思っていたら寝ていたのか。むしろその方が良かったかもしれない。アイツらにどう思われているのかを知らずに済んだから。
「さて、俺も寝るとするかな!」
『近藤さんさっき寝てたんじゃないのか?』
「え?寝てないけど……」
『だって厠で寝てただろ』
「寝てない寝てない!あれは穴にハマっただけだから!!」
『厠に穴を作るなよ』
「だって……穴があったら入りたくなるだろ?なんか欲求が満たされるだろ?」
『満たされねぇよ。厠の穴で何が満たされるんだよ』
「そりゃ性的よっ……グフッ」
「海、部屋戻るぞ。髪が濡れたままだろうが」
『……あ、ああ……戻るけど……お前近藤さん踏んでるけど』
「あ?これはスリッパだ」
グッグッと近藤を踏みつけて土方は海の手を引く。これ以上近藤の汚い話を聞かせてはならないと蹴り飛ばした。
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