忘れた頃にやってくる(土方ver)
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「デコボッコ教?って、確か僕たちが性別変えられたときの人達ですよね?」
「なんでまたそいつらが?」
仕切りの奥に隠れていた海を銀時が目ざとくみつけ、なぜ隠れているんだと問い詰められた。隠したとしても銀時にはバレるだろうと、こうなった経緯を全て話した。
「それで?犯人は見つけたのかよ」
「まだだ。山崎に捜索させてる」
「てか……なんでそんな派手な着物なの。もっと控えめな色にしろよ。これじゃキャバ嬢と変わんねぇよ?」
指先で摘むように着物の袂を持ち上げる。銀時がセンスがないと呟いた瞬間、土方はこめかみに青筋を浮かべた。
「悪かったな!センスがなくて!!」
「ほんとだわ。これならまだ隊服着てる方がマシだったんじゃない?」
『隊服だとブカブカで危ないんだよ』
「ズボンの裾まくればいいじゃん」
『そりゃそうだけど……』
「子供みたいでやだ?」
図星をつかれて海は黙り込む。
「でも、本当に海さん女の子になっちゃったんですね。僕らがなった時は海さん変わってなかったのに」
「バチが当たったんじゃねぇの?自分だけ変わらなかったっていう」
『そんなバチがあってたまるか』
そんな理由で変えられたのであれば今すぐその罰を落とした神とやらを殴りに行きたい。理不尽な罰を与えるなと。
「そんなことより、お前ここで大丈夫なのか?」
『何が?』
「こんなオオカミだらけの場所に女ひとりって。心配なんですけど」
『大丈夫だろ。部屋から極力出なければいい』
「そうかもしれないけどさ。お前を一番に襲いそうなやつが目の前にいんじゃん」
『は?』
銀時の視線は土方を捉えて離さない。土方も銀時の目に気づいて、顔を赤くさせながら怒鳴った。
「んな事するわけねぇだろ!人のことなんだと思ってんだ!」
「ムッツリすけべ」
「誰がムッツリだ!!!」
「なに?ムッツリじゃなくてオープンなんですか?今すぐ海くん食べちゃいたいってか?やだやだ。こんな変態野郎のところに置いておくなんて」
可哀想だといいながら銀時はニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべる。プルプルと身体を震わせながら土方は銀時を強く睨んだ。
「テメェ斬られたいのか?!」
「そうやって気に食わないことがあるとすぐ人のこと斬るとか言って。まさか海に対してもそんなこと言ってるわけじゃねぇだろうな」
「するわけねぇだろ!!」
「どうなの?されてんの?」
『されてないから心配すんな』
「ふーん……」
そんなことは一度もないと首を横に振るが、銀時は納得いかないとそっぽ向く。
「銀さん、土方さんからかうのはその辺にしてあげてください」
「男の嫉妬は醜いアル。海をマヨラーに取られたからって銀ちゃんいつまでも引きずってるの情けないヨ」
「お前らは誰の味方なワケ!?」
「海」
「海さんです」
子供二人に見放され、銀時はガクッと肩を落とした。
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