忘れた頃にやってくる (銀時ver)
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「っていうことだからちょっと強めの薬くれない?」
「どういうことだ。今ので説明になったと思っているのか?」
「なってるなってる」
「何も説明出来ていないだろう!なにが"っていうことだから"だ!読者と貴様は分かっていても俺は知らん!」
「固いこと言ってんじゃねぇよヅラ」
海を寝かしつけた後に銀時はこっそりと桂の元へと来ていた。普通に売っている痛み止めでは完全に痛みを抑え込むことは出来ず、数時間したらまた起きてしまう海の為に。
「痛み止めが欲しいって言ってんだろうが」
「何のために使うつもりだ」
「そのまんまだろ。痛みを抑えるために使いたいって言ってんの」
「はぁ……お前はまた怪我でもしたのか?いい加減にしないとまた海に怒られるぞ?」
「俺じゃなくて海に飲ませるんだよ」
「まさか怪我をしたのか!?」
「なんで俺の時はどうでも良さげなのに海の時は本気で心配してんの?なんなの?」
「お前は怪我してもすぐに治るだろう」
「そりゃまあ補正掛かってますから」
「それで、今度はどんな怪我をしたんだあやつは」
立ち上がった桂は後ろの戸棚をガサゴソと漁って風呂敷の中に詰める。
「あー……怪我じゃねぇけど出血してる。二、三日くらいで良くなるらしいけど、今日が一番辛いみたいだから鎮静剤欲しいんだけど」
「なんだそれは。もう少し詳しく話さないか」
「その……今アイツ性別が違うんだよ」
「性別が違う?」
デコボッコ教の話を出して説明すると、桂は大きなため息をついて項垂れた。
「だからあれほど真選組を抜けて攘夷党に入れと言ったのに」
「どちらに居ても人に恨まれるのは変わらねぇじゃん」
「今海は何処にいるんだ」
「新八の家」
「ならば行くぞ」
「は?お前も?」
風呂敷を持った桂は素早く部屋を出ていく。銀時もその後を慌てて追いかけた。
「なんでお前まで来んの?」
「全く。貴様ら男どもに任せておいたら海がしんどくなるだけだ」
「いや、お前も男だからね?なに自分は女の気持ちわかりますみたいなこと言ってんの?それなら新八の姉貴の方がよく知ってんじゃん」
「何を言うか。女と言えども月一のものには個人差がある。薬を飲ませるだけで放置しているということは新八くんの姉君は軽い方なのだろう」
「なんでお前そんな詳しいわけ??」
「長く生きていれば知ることもある」
「俺知らないんだけど?俺も海もそこそこ生きてるけど知らねぇよ?」
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