忘れた頃にやってくる (銀時ver)
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「生理だァ?」
「そうよ。だって女の子だもの来るに決まってるじゃない」
「いや、アイツ昨日までは男の子だったからね?」
「きっと重たい子なのね。可哀想に」
「だから昨日まではちゃんと付いてた子だからね?」
「薬飲ませたけど効くかしら。私あそこまで酷くないから分からないのよ」
「昨日までチンコあったやつが今日になって股から血出すやつになるか!!!」
「今は海女の子ネ」
「そうよ。ちゃんと胸もあるし子宮だってあるのよ?そりゃ生理になるじゃない」
今で茶を片手に神楽とお妙にぶつくさと文句を言われ、銀時はゲンナリとした顔で聞き続けた。
体調不良で倒れた海は女性特有の症状が出たらしく、今は痛み止めを飲んで眠っている。着ていた着物は真っ赤になっていて、すぐに洗ったけどシミはそう簡単に落ちなかった。
先程部屋を覗いたとき、海は身体を縮めて呻いていた。薬を飲んだとはいえ効いてくるのに時間が掛かる。その間、ずっと痛みに耐えている姿がとても辛そうだった。何とかしてやりたいとは思いつつ、女の身体のことなんて詳しくないからどうすればいいのか分からない。
ただ、痛がっている海の背中を撫でてやることしか出来なかった。
「で?アレって寝てれば治るの?」
「そんなわけないじゃない。寝てて治るなら医者なんて要らないわ」
「そうネ。血祭り中は色んな症状が出て大変アルよ」
「なに血祭りって。え?誰かぶっ殺されるの?」
「はあ……これだから男はダメアル」
「お前今までそんなこと無かったよね?なんかすっげぇ詳しいみたいな顔してっけど。今まで腹痛いみたいなこと無かったよね?」
「人によるのよ。症状が軽い人は痛みなんてそんなに出ないし、重い人はとことん重いの」
「じゃあ海は重い方ってこと?」
「ええ。それもかなり」
いまいち重い軽いの意味が理解できないが、お妙の話し方でなんとなく海の状況が分かってきた。
「何してやればいいの。なんか痛みが和らぐ方法とかあんの?」
「痛み止めを飲ませることくらいしかないわ。多分痛みが落ち着くまでは寝かせといた方がいいと思う」
「なにそれ。じゃあこのまま放っておけってことかよ」
「だってそれしかないもの。元から女の子だったら別の薬を飲ませられるけど、海くん男の子に戻るんでしょ?それなら飲ませられないわ」
今は耐え凌ぐしか方法はないとお妙は悲しげに俯く。
「その……生理ってどれくらい続くんだよ」
「それこそ人によるのよ。長くて一週間」
「はぁ!?一週間も痛みを我慢しなきゃなんねぇのかよ!」
「一番辛いのは一日目よ。二日三日から大分収まってくるの」
説明を聞いてもよく分からず、銀時は唸りながら頭を抱える。もういっその事説明書をくれと言ったら、お妙に笑顔で殴られた。
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