忘れた頃にやってくる (銀時ver)
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一先ず新八の家に行ってお妙に服を借りようとなり、海たちは屯所から新八の家へと歩き出した。
出た時は何事も無かったのに、暫く歩いていたら段々と腹の痛みが出てきた。最初こそは我慢出来る痛みだったが、時間が経つにつれて痛みが酷くなり、歩くのもままならない状態。
「あれ?海さん?」
「あ?どうした?」
「どうしたアルか?どっか痛い?」
腹を押えて蹲った海に新八が気づいて慌てて駆けつけてくれる。大丈夫かと聞かれたが、その問いに答えられるほどの余裕が無い。
「おい、海!どうしたんだ」
震える手で銀時の服を掴み、脂汗滲む顔で見上げる。
『腹が……』
「腹?なに痛いの?」
それ以上は言葉にならなかった。お腹を下したときでもこんな酷い痛みは経験したことがない。これは単なる腹痛ではないと悟ったとき、横にいた神楽が声を上げた。
「銀ちゃん、早く姉御のところに海連れていくネ」
「あ?なんだよ。こんな状態じゃ動けねぇだろ」
「それなら銀ちゃんがおぶってあげてヨ」
早く早くと急かす神楽に銀時は戸惑いながら海を抱き上げる。
「やっぱり。銀ちゃん早く!」
「なんだよ。なんか知ってんのか?」
「ぎ、銀さん!そ、それ!!」
「あ?」
「海さんの着物……真っ赤になってますよ!」
「……は!?」
「見てんじゃねーヨ!!」
抱えられた海のおしりを指差す新八に神楽の蹴りが飛ぶ。よく分かってない銀時は二人のやり取りに首を傾げる。
「なんなのお前ら。てか、真っ赤ってどういうことよ。海お前怪我してんの?」
『し、らない……』
「なんかよくわかんねぇけど……とりあえず新八の家行くぞ」
痛みが酷すぎて何も考えられず、銀時の言葉にただ頷いた。
新八の家につくなり神楽はお妙を呼びに駆け出し、中から出てきたお妙は海の状態を見て驚いた。
「やだ。真っ赤じゃない」
「え?何が?」
「銀さんそんな状態で海くん連れてきたの?可哀想に」
「だから何が?」
「話は後よ。早く中に入れてあげて」
「全然意味わかんねぇんだけど」
急かされるままお妙の部屋へと入ると、海はタオルの上に座らせられた。男は入ってくるなと銀時と新八を締め出し、部屋に残ったのはお妙と神楽。
「さ、海くん。着替えましょうか」
『いや……ちょっと……』
「そのままでいたら良くないわよ?着物だって血が落ちなくなっちゃう」
『血って、なに』
「海、女の子になっちゃったから来てるアルよ」
『何が……?』
「何って……」
「「生理」」
.