忘れた頃にやってくる (銀時ver)
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「ったく、久しぶりに一緒に飯にでもと思ったのに。何やってんのよお前は」
『誘いに来たというより飯代に困ったから来たの間違いじゃないのか?』
「違いますー。今日はちゃんと持ってきてますー」
「昨日、久しぶりに依頼が入ったんですよ。それで浮かれてるんですこの人」
「浮かれてるとはなんだ新八ィ!」
「浮かれてるアル。海と会う口実が出来たって。朝から髪なんかセットして気持ち悪いネ。そんな天パセットしても意味無いヨ」
新八と神楽にけちょんけちょんに言われて銀時はガクリと肩を落とす。いつもは海がご飯代を出していたので、銀時がご飯代を出そうとしていた事に驚いた。
『悪い、そんな楽しみにしてたのに』
「た、楽しみになんかしてないけど!?別に今日じゃなくたっていいし!いつでもいけるから別に気にしてねぇよ!」
『そんな力強く言われると説得力ねぇよ』
今日行けなくて残念ですというのが丸わかりだ。慌てて誤魔化している様を笑っていると、銀時に頭を小突かれた。
「何笑ってんだよ」
『可愛いなぁと思って?』
「可愛くねぇよ。可愛いのは……お前の方だろ」
『なんで俺?』
なぜ?と首を傾げる海に銀時はほんのりと頬を赤く染め困ったように頭を搔く。
「なんでもない。それよりその服!キャバ嬢に見えっから早く取り替えるぞ」
『お前までそれを言うか』
「そんな派手な着物選ばねぇよ普通」
「でも、海さんに合ってていいと思いますよ僕は」
「そうネ。海可愛いアル」
「お前らはそう思ってても他のやつからしたらそうは思わねぇの!」
「それは銀ちゃんの目が薄汚れてるからそう見えるだけヨ」
「キャバクラに行ってるからそう思うんじゃないんですか?」
「行ってねぇから!人を常連客みたいに言わないでくれない!?」
銀時がそう思うのは多分、自分がそういう服を着させられているからだろう。お妙の店や西郷のオカマバーで派手な着物を着るからこその意見。
ということはやはり今来ている着物は一般的なものでは無い。
『(気に入ってはいたんだけどな)』
キャバ嬢だと言われ続けるとこの着物を着続けているのがなんだか恥ずかしくなってくる。自分は金魚鉢みたいで面白い柄だと思っていたのに。
「……まさか海くん……その着物気に入っちゃったの?」
じっと着物を見ていたことに気づかれたのか、銀時は引きつった笑みを浮かべる。
『嫌いでは無い。でも、そんなに反対するなら脱ぐしかないだろ』
「銀さん、海さん落ち込んじゃいましたよ」
「えっ。俺のせい?俺のせいなの!?」
「可哀想アル。気に入ってた服バカにされるなんて」
「俺のせいなの!?」
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