忘れた頃にやって来る
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「へぇ、面白いことになってますね」
「どこが面白いんだ。こんな状態じゃ何も出来やしねぇだろう」
隊服が着れないとなると見回りも出来ないし、この服装で屯所をうろうろしていたらそれこそ変に思われる。
他の隊士たちにバレないようにするには、やはり隊服の方が無難なのだろう。
『土方、サイズの小さい隊服あるだろ』
「あるにはあるが……着るつもりか?」
『その方が良いだろ。女物の着物着てれば他の奴らにすぐバレる』
「その……胸はどうするつもりだ」
『サラシを巻いて隠すしかないだろ』
押し潰せばなんとか隠せるはず。なんとなく自分で胸を押して確認する。弾力はあるが潰せないこともない。これならいけそうだ。
「土方さん」
「な、なんだ」
「鼻血垂れてますけど。ナニ想像してるんですか」
「してねぇよ!!!」
『とりあえず胸の服装はどうにかなるとしてもな……』
縮んでしまった身長はどうしようもない。気づかれないようにするには隊士達に近づかないのが一番だが、それが難しい。
「海、暫く部屋から出ないで大人しくしてろ」
『仕事はどうするんだよ。部屋から出ずになんか出来るわけないだろ』
「書類は俺が持っていく。見回りはそうだな……」
「土方さんが一緒に行けばいいじゃないですか」
「そうだな。それなら他の奴らとの接点が減るだろ」
「海さん気をつけてくださいね。見回りだとかいって連れ込まれないように」
『連れ込むってどこに』
「そりゃ決まってますよ。ホテルに」
「お前はさっきから何言ってんの!?連れ込むわけねぇだろうが!」
「え?行かないんですか?」
「行くわけないだろうが!!!」
騒ぐ土方にため息をつき、これ以上ここに居ても総悟のおもちゃとして良いように弄ばれると判断し、海は部屋に戻ろうと障子を開ける。
「なんだ?やけに楽しそうな話してるじゃねぇか!」
俺も混ぜてくれよ!と言って入ってきたのは近藤。部屋を出ようとしていた海を見つけるや否や、目をぱちくりさせて土方と海を交互に見た。
「トシ、いくらなんでもこれはないんじゃねぇか?」
「だから違ぇっての!!!!」
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