忘れた頃にやって来る
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主人公女体化注意。
「今日は総悟と一緒じゃねぇのか」
見回りに行こうと靴を履いていたところで土方から声をかけられる。どうやら今見回りから帰ってきたところらしい。
『どっか行った。一応探しはしたけど見つからねぇんだよ。どうせ朔夜と遊びに行ってんだろ』
「あのクソガキ。見つけたらたたっ斬ってやる」
『やめてやれ。最近忙しかったんだ。見回りぐらい俺一人で十分』
昨日まで大きな事件を担当していたせいで、総悟や朔夜そして他の隊士らも疲労の色を見せていた。特に総悟と朔夜は攘夷浪士たちを確保するのに一役かっている。二人が居なければ逃げ出していた奴らは多かっただろう。
そのため、この件が終わり次第休ませようと思っていたところのサボりだ。こちらから言わなくても自分たちで休んでくれていると解釈して海は何も言わなかった。
「お前がそうやって甘やかすから調子にのるんだろうが」
『甘やかしてるつもりは無い。見逃すの今日だけだ。次やったら市中引き回しの刑に処す』
「いや、それはちょっとやり過ぎじゃねぇか?」
『甘やかすなと言ったのは土方だろうが』
「言ったは言ったが、軽く注意するとかにしとけよ」
次サボったら背中に貼り紙を引っつけて二人を見回りに連れていかせるつもりでいた。腰に紐を繋いで逃げられないようにし、背中の張り紙には"私は仕事をサボりました"と書いて。
それぐらいすればもうサボろうだなんて思わないはずだ。外に顔を出せば、数日の間町民たちから笑われるはず。恥ずかしい思いをしたくなければ真面目に仕事をしろと。
「そんなことより、お前本当に一人で行くつもりか?」
『しょうがないだろ。俺しかいないんだから』
「ちょっと待ってろ」
『土方?』
玄関に海を残して土方は駆け足で食堂の方へと行った。数分ほど待っていると、土方は口元を拭いながら戻ってきて再度靴へと足を滑らす。
「行くぞ」
『どこにだよ』
「見回りに決まってんだろうが」
『お前今帰ってきたばっかじゃねぇか。俺一人で行くからいい』
「そんなこと言って何か起きたらどうすんだ。まだ残党が残ってるかもしれないんだろ?仇討ちだと言って襲われたら危ねぇだろ」
『攘夷浪士如きに俺がやられるとでも思ってんのか?随分となめられたもんだな』
「お前が弱いって言ってるんじゃない。もしもの事を言ってるだけだ」
『はいはい。口うるさい副長さんは言うこと聞くまで文句言ってくるもんな』
「お前から斬ってやろうか!?」
靴べらをブンブン振り回しながらキレ散らかす土方に背を向けて先に門へと歩き出す。
『そんな所で遊んでないで早くしろよ。置いてくぞ』
「ついて行ってやるって言ってんのになんなのお前!?」
『ついてきてもいいって言ってやってんのになんだその上から目線』
「それお前!!上から目線なのお前!!!」
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