事件ファイル(1)前編
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『あっあっ……んっ、んぅ……』
解し終わって海の中へと挿入してから暫く。銀時は中々イケないもどかしさにモヤモヤしていた。
媚薬が効いているから海は少しの動きでもイッてしまっている。そのせいかちょこちょこ動きを止めているから銀時の方は刺激が足りないのだ。
行為をしているはずなのに生殺し状態。
しかも段々と海の意識が飛び始めている。そろそろ限界が近い。
『ぎん……も……おれ、やあ……』
「うんうん。しんどいね。でも俺もちょっとしんどいかな。もう少しだけ頑張れる?」
イヤイヤと頭を振る海に胸がちくりと痛む。だがこのまま終わらせるには銀時の方が辛い。
海の腰の動きだけでは足りない。自分も動かなければいつまでもイケないままだ。
「海、ちょっとだけ耐えてな?」
そっと海の腰を掴み、ゆるゆると動かす。なるべく海のイイところにぶつからないように気をつけながら。
『ッは……んああぁ!……や、やだ……もう、やだぁ』
「ごめんな。辛いよな。もう少しだけ、もう少しだけだから」
抉るように動かせば、海の中は銀時のを締め付ける。辛い思いをさせているのは分かっている。でもこの快楽からは逃れられない。
『ぎ、んッ!もうだめッ……あぁ!また、イッちゃ……!やあああぁああぁ!』
海が達する度に中の締めつけは強くなる。何度も銀時のものを締め付けているということは何度もイッているということだ。過ぎた快楽は苦しみになってしまう。案の定、海は嫌だと泣き始めてしまった。
『やだ、やだ!もうやだぁ……!もうイキたくなッ、あっあああぁ!』
力の入らない手で海は銀時の胸を叩く。その度に銀時は謝り続けるしか無かった。
あと少し。もう少しでイける。そう感じた瞬間、海がボソッと呟いた。
『や……もぅ……おれ……こわれちゃう……んんぅ』
「そ、れは反則だろッ」
頭をガツンッと殴られたかのような衝撃。海の最奥へと沈みこませて銀時は勢いよく吐精する。その衝撃で海もイッたのか身体をビクつかせていた。
「海、大丈夫か?」
腕を引いて横に寝かせると、海は気絶してしまったのか瞼を閉じていた。
「ごめんな。しんどかっただろ」
よく頑張ったと頭を撫でてやれば、海は縋るように銀時の腕に引っ付いてくる。その仕草が可愛くて顔がにやけた。
「にしてもお前は一体誰に薬を盛られたんだよ」
媚薬なんて早々お目にかかれない薬だ。一度だけ使ってみようと思って買ったことがあったが、どれも偽物ばっかで使えたもんじゃなかった。
媚薬なんて幻だと思っていたのに。本物があるなんて驚きだ。
だが、今はそんなことに驚いている暇は無い。相手は薬の効能を知って海に使ったのだから。もしかしたら海を襲うつもりで使ったのかもしれない。
たまたま銀時が先に気づいたから良かったものの、もし寝ていて物音に気づかなかったら。海は知らないやつに犯されていた。
「一体誰が──」
その時、扉の方からガタンッと音がした。咄嗟に海に布団をかけて隠す。
「(……まさか海を探しに来たのか?)」
ガタガタと扉を開けようとしているのが聞こえ、銀時は身構える。相手が入ってきた時のために傍に置いといた木刀へと手を伸ばした。
「……諦めた?」
暫くして物音は聞こえなくなった。扉が開かなくて外にいたやつは諦めたらしい。
「あっ、そうだ。海の刀を引っ掛けてたんだっけか」
そこで、はっと気づいた。海を部屋に入れた時に扉が開けられないようにと刀をつっかえ棒のように固定してきたことを。
この時間だから誰も入ってこないだろうけど念の為と思いはめたのだ。情事中に誰かが入ってきては困ると思って。
「流石すぎねぇ?俺」
結果的にその行動は役に立った。その代わり、部屋に押し入ろうとしてきたやつを確認することは出来なかったが。
相手が誰なのかは気になるところだが、それ以上に眠気が酷い。
「疲れた……一回しかイッてねぇのになんかすげぇ疲れた」
もうこのまま寝てしまおう。
すやすや眠っている海を抱き枕のように抱きしめて目を閉じる。
今日はなんだかいい夢が見れそうだ。
「おやすみ、海」
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