第六幕
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『どうやってあそこまで行くよ』
晋助たちがいる船は海上から空へと上がってしまっている。もちろん海たちは船なんて持っているわけもなく、空高く飛んでいる船を眺めることしか出来ない。
「そこまで考えてなかったわ……」
「私も船なんて持ってない」
『屯所に行ってパトカー持ってくるのも時間かかるし……』
「は?パトカーで行けるわけないでしょ。何言ってんの?」
『あるんだよ。特別仕様のやつが。あのくらいの高さだったら飛べるやつが』
「そんなもんあるわけ……あ?いや、あったな」
銀時は何かを思い出したように頷く。
『見たことあるのか?』
「いや、えっと……レンタカーで?」
『レンタカー?』
「そ、そう!だーいぶ前にレンタカーで使ったことがあるんだよ!いやー、あの時は運転すんの大変だったわ!」
ははは、と笑う銀時から何かを誤魔化そうとしているのがひしひしと伝わってくる。かといってそれを深く追求している暇はない。
『今からあれの申請を出しに行くのは時間がかかり過ぎる。別のやり方考えるしか……』
「海、あれ!」
銀時が示す先には白い物体。そしてその周り群がる浪人たち。
『あれってエリザベスか?』
「みたいだな」
彼らの後をこっそりと追いかけていくと、一隻の船へとたどり着いた。新八と神楽を助けるべく、エリザベスは晋助の船の元へ行くとのこと。
「これに乗るしかねぇな」
『なんでコソコソする必要があるんだよ。エリザベスに言って乗せてもらえばいいだけだろ』
「そりゃそうなんだけどよ……」
『お前、エリザベスの頼みを投げ出したから罪悪感感じてるのか』
「ち、違ぇよ!そんなんじゃ……!」
『はいはい。ちゃんと桂見つかるといいな』
「だから俺はそんなんじゃ……!」
『うるさい。忍び込むんだからもう静かにしろ』
「むぐっ」
銀時の口を手で押えて黙らせる。静かになったところで、海たちはエリザベスの船へと乗り込んだ。
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