第四幕
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気まずい沈黙。何か違う話でもと考えてみたが思いつかない。普段ならいくらでもバカ話が出てくるのに。
「あー、そのなんだ……」
話していれば適当に話題が出てくるだろうと口を開いたが、それもすぐに止まってしまう。
『俺、屯所戻るから』
「は?戻る?」
やっと喋ったかと思ったら海は帰るというではないか。
ここで帰らせたら一人で高杉の所へ行くんじゃないかと嫌な予感が過ぎる。
「待てよ、お前……」
『昨日の見回りからそのままここに来てるんだよ。土方たちに何の連絡も入れてない。要らぬ心配かけさせるわけにはいかないだろ』
「いやまあ、そりゃそうだけどよ」
ならうちの電話を使えばいい。そこから電話して伝えればいいじゃないか。
心配なのは真選組のやつらだけではない。自分だって海のことを──
「あら、銀さん。気がついたのね」
「あ?」
寝室に顔を出したのは眠そうに目をこすっているお妙。
「なんでお前がいんの?」
「新ちゃんに頼まれたんです。看病してあげてって。海くん一人じゃ心配だからって」
『別に俺は……』
「何言ってるの。あんな死にそうな顔してたくせに。銀さんより死にそうな顔してたわよ?」
死にそうな顔?
お妙から海の方へと目を向けたが、海は銀時の方を見ずに違うところを見ていた。
『もう行くから』
「海!待てって……い゙っ」
立ち去る海を止めようと起き上がるも、全身に激痛が走って動けない。痛みに悶えている銀時に海はちらりと見ただけだった。
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