pkmn(短編)
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ワイルドエリア、げきりん湖でキャンプ中
カレーを一緒に作る事になり、他愛ない話をしながら材料の木の実を選んでいた。
「この前ホップとキャンプでお泊まりしただと⁉︎」
静かな湖のほとりに大きな声が響いた。
びっくりして、手に持っていたマトマの実を落としてしまった。
キバナさんが大きな声を出した理由‥
それは先日ホップと木の実をたくさん取る競争をしていて、いつのまにか夜になってしまったので一緒のテントで寝たことを話したから。
「ホップだって立派な男だぞ?もっと危機感を持ってだな‥」
「ホップは幼馴染ですよ?そんなことあるはずがないですよー」
木の実を拾って、軽くははっと笑うと
「わかんねーかなぁ‥」
ボソッと呟いた彼の顔を覗いた。
「キバナさん‥?」
いつものタレ目のへらっとした表情から一点、今私の目の前にいるキバナの目は獲物を狙う肉食獣のようなギラつきを見せていた。
さっきまでと表情が違う?
そう思った矢先に後頭部を左手で捕まれ、ぐいっと引き寄せられキバナと顔が近づく。
気付いた時にはニヒルに笑ったキバナの犬歯が見えていた。
ふっと***の耳元に顔を寄せて
「***、覚悟しろよ?」
そう言って私の耳朶を甘噛みしてから見つめる。
彼の鋭い青い目と犬歯にドキッとすると、噛み付くように唇を覆われた。
「え‥キバ‥んぅ‥」
最初は角度を変えて何度もキスをしてきた。
息を吸いたくて少し口を開けると、キバナさんの舌が私の口内にぬるっと入って、思考と酸素を奪っていく。
徐々に頭が痺れてくるような感覚になってきて、キバナさんの胸に手を押し当てるが屈強な彼に敵うはずもない。
そんな彼は胸においている片方の手を取り、私よりも大きい手できゅっと指を絡めてきた。
「‥はっ‥ん‥キバナさ‥ん!」
ちゅっと軽いリップ音がして、ようやく重なった唇が離れた。
酸素が吸えるようになった***は、肩で息をしながらキバナを軽く睨んだ。
「ふっ‥マトマの実みたいに顔が赤いな。」
舌舐めずりをしながらふっと笑った。
足元にはまたもや落としてしまった、私の顔と比喩されたマトマが落ちている。
「〜っ笑い事じゃないです!どうしてこんな「なぁ、***」」
キバナさんは顔は笑っているものの、少し怒気を含んだ声で私の言葉を遮った。
それを見て思わず口を噤んだ。
「さっきオレ様がキスした時、オレ様の胸を押してたよな?びくともしなかっただろ?」
「はい‥。」
「男はな、みんなお前よりも力が強い。こんな風に組み伏せる事だって簡単にできる。」
そう言うとキバナは自身の大きい手で***の両手首を掴んで、いとも簡単に芝生に***を組み伏せた。
キバナは膝を***の両腰あたりの地面につけて馬乗りになっている状態だ。
「キバナさん‥。」
「ほーら、簡単に押し倒されてる。」
「ごめんなさい‥。」
そう言うとキバナは***を起き上がらせて、胡座をかいた自身の上に***をすっぽり乗せて向かい合わせた。
少し涙を浮かべた***の頬を優しく撫でると、背中に手を回し肩に顔をうずめてきた。
キバナさんの匂いが私を安心させる。
「キバナさんごめんなさい。心配してくれたんですよね。それにキバナさんという素敵な恋人がいるのに、いくら幼馴染でも男の人と泊まっちゃうのはよくないですね。」
逆の立場だったら‥嫌です‥とポツリと言った。
「‥急に怖い事してごめんな。別に遊んだりするのはいいんだけどよ、万が一があると嫌だから少しは警戒心を持てよ。」
少し困った顔をしたキバナさんは、私の頭を優しく撫でながら頬に軽いキスをした。
「いえ‥私が悪かったので‥すみません」
頬にキスをされてかーっと顔に熱が上がるのがわかって、恥ずかしくて顔を手で隠した。
「***‥こっち向いて‥。」
キバナさんが私の手をそっと掴んで顔から離すと、いつもの笑顔でチャームポイントの犬歯を覗かせていた。
「オレ様がこんなに嫉妬深いとは思わなかったぜ‥。***、オレ様にずっと愛されてろよ?もう逃げらんねーぜ。」
そんな言葉にきゅんとして、なかなか収まらない顔の熱を隠すように、キバナさんに勢いでキスをした。
「あの‥これからもキバナさんと一緒にいたいです‥」
恥ずかしくて消え入るかのような小さな声で呟くと、彼はまたニカっと犬歯を覗かせてキスをした。
(あーほんっと純粋って怖ぇ‥)
(?)
(まじでそういう事はオレ様の前だけにしろよ。)
(はいっ。‥さっきからオトスパスがすごいこっち見てるんですよね。恥ずかしい‥。)
end
あとがき
お読みいただきありがとうございました!
初めて書いたので、拙い部分や文面がおかしかったりすると思います。
誤字脱字等があれば、お気軽にご指摘いただければと思います。
剣盾のキバナさんがめちゃくちゃかっこよすぎて
つい手を出してしまった‥。
完全に私の脳内で美化されたキバナさんなので‥
イメージが崩れたらごめんなさい。
また読んでいただけたら幸いです。
ルミカ
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