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朝日奈家へ居候

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一通り買い物を終えて、少し休憩しようとカフェへと入る。


「今度は躓かないでくださいね?」
「お前……結構根にもつタイプだな?」
「やだなぁそんなことありませんよ?」
「本当かよ…」


席について、注文したところでそう悪戯っぽく聞けば、怪訝そうな顔をされる。
全く失礼な!こんなに純粋なのに!…なんて☆


「というか、この荷物どうするんだ?今日車で来てる訳でも無いんだろう?」
「あぁ、それなら大丈夫ですよ」
「?」
「お迎え呼んでますから」


にっこりと良い笑顔で答えると、棗さんは何だか哀れみを含んだ顔をした。


「お前のアッシーくんは可哀想だな…」
「アッシーくんとは失礼な!きちんとお駄賃はあげますよ?」
「…そうか…」


おや、訂正が意味をなさなかったようだ。
それより棗さんってやっぱり根底が常識人で不憫…げふんげふん。
真面目だから話しやすいなぁ。


「朝日奈さん、良ければお友達になってくれません?」
「は?」
「いやぁ…最近こっちに引っ越したばかりでお友達いないんですよ」
「あぁ…そうだったのか、俺で良いなら構わないぞ」
「やったね!じゃあ早速連絡先交換しましょ」


最近こっちの世界に引っ越してきたからね、間違ったことは言ってないよ☆
お友達(兄弟)ゲットだぜ!


「朝日奈さんっていつも土日休みです?」
「仕事が忙しい時期はそれも怪しいが、それ以外なら土日は基本大丈夫だな」
「社畜…」
「…言ってくれるな」


今度は私が哀れみの目を棗さんに向けると、がくっと項垂れた。
自覚はあるんだね…ご愁傷様です。


「でも良いなぁ〜…」
「おい、社畜のどこに羨ましがる要素があるんだ」
「いやいや仕事があるって羨ましい要素ですよ?体壊さない程度の、ですけど」
「何だ、就活にでも失敗したのか?」
「うーん…まぁ、そんなところですかねぇ」


就職したけど、突然のお引っ越しで職失いましたとは言えんわ。
バイトでも良いから、探さないとなぁ。


「…ウチの事務、パート探してたけど」
「え!?」
「うぉ!!……いやだから、ウチの事務確か募集してたぞ」
「まじですか!?」


事務ならバイトで経験ある!パソコンスキルも生かせるだろうし、一応簿記の資格勉強もしてたことあるし…!


「朝日奈さん、名刺ください」
「おう、良いぞ」
「これで食費を入れられる…!」


23歳無職がずっとあの高学歴高収入兄弟の中にいるのはしんどいからな…。
少しづつでも良いから食費やらの生活費を入れなければ!


「何だ、一人暮らしじゃないのか」
「そうなんですよ、ご好意で今ルームシェアしてて…」


ルームシェアどころかマンションシェア、しかも兄弟と。
あんまり言うとバレそうだから、それっぽく言っとこう。


「てことは、迎えも大丈夫そうだな」
「えぇ、名刺ありがとうございました」
「あぁ、コネとかは期待するなよ?」
「しませんよ!」


ニヤリと意地悪そうに微笑んだ棗さんに、喰いかかるように返事をすると今度はふっと優しい笑みを浮かべられた。くそイケメンが!


「さて、俺はそろそろ帰るよ」
「長話すみませんでした、今日はありがとうございます」
「気にするな、元はと言えば俺のせいだしな」
「朝日奈さんもあまり気にしないでください、お詫びはしっかりしてもらいましたし…ね?」
「それもそうだな」


立ち上がる棗さんに名刺を見せびらかすように言うと、ククッと喉の奥で笑いを零した。
それを見て私も満足げに笑って、立ち上がってカフェを出た。


「すみません、運んでもらっちゃって…ありがとうございます」
「気にするな、それじゃあまたな」
「はい、お気をつけて」


カフェを出て、棗さんが荷物を運ぶのを手伝ってくれて、近くのベンチに置いてくれる。
そこで別れようと軽く会釈すると、棗さんはこちらを振り向かないまま手をあげた。


「イケメンかよ…」


そう呟いた言葉は雑踏に消えていった。










さて、買い物を終えたのは良いけど、どうしたものか。
と言うのも、棗さんには迎えが来ると言ったけど実際問題そんなものは来ない。
ああ言わないと、マンションまで送るよとか言われそうだったので言っただけで。


「さすがに一人でこの量はなぁ…」


大きなし○むら袋3つはさすがに…手が千切れそうだなぁ…。
そう考えていると、視界に鮮やかな紅が見えて視線をそちらに向ける。


「…見〜つけた♪」


自分でも悪い顔してるだろうなぁという自覚があるくらい、良い笑顔をしてたと思う。
私は荷物をそのままに、まだ私に気付いていないこちらに歩いてくる紅に向かって、歩を進めた。





「侑介くん」
「あ?…ってお前こんなところで何やってんだよ!?」
「何をそんな驚いて…あ」
奈菜さん、こんにちは…お買い物ですか?」
「ふぅ〜ん…」


こちらを見て驚いた鮮やかな紅もとい侑介の影で見えなかった、小柄な可愛い絵麻ちゃんを見て私はニヤニヤする。


「放課後デートとはなかなかやるねぇ侑介くん?」
「バッ!!ちちちち違ぇよ!!」
「そんな照れんなよ〜」
「だっだだだから違ぇって言ってんだろ!」
「はいはい」


脇腹を肘でツンツンしながら揶揄うと、予想通りに顔を真っ赤にして慌てる侑介。おもしろ可愛いかよ。
その後も侑介を弄って遊んでいるとキョトンとしていた絵麻ちゃんが、私に話題をふる。


「あの…もしかしてなんですけど…あそこにある荷物って全部奈菜さんのですか?」
「え?あぁー…そうなんだよねぇ」
「は?……いや、多すぎじゃね?」


今私たちのいる場所から少し離れた場所にあるベンチに置かれたし○むらの袋。
絵麻ちゃんの言葉に苦笑いで返すと、雄介がげんなりした様子で問う。


「しょうがないでしょ、服も下着も靴もろくに持ってなかったんだから」
奈菜さん、持っていくの手伝いますよ」
「嬉しい〜!!けど良いよ良いよ、絵麻ちゃんは持たなくて…こいつに運ばせるから」
「は!?」


絵麻ちゃんは良い子だな〜…けど良いのよ!あなたの手は煩わせないわ!えぇ!侑介がね!!
絵麻ちゃんの申し出をやんわりと断って、侑介を指差す。


「何で俺が持つんだよ!」
「弟は姉に従うものだぞ〜?」
「何を偉そうに…!」
「あーあ…ここで良いところ見せたら絵麻ちゃんときめいちゃうんじゃな〜い?」
「!!」


わかりやすく反応した侑介に吹き出しそうになる。こんなに単純だとお姉ちゃんは少し心配になるよ…。

私の言葉を聞いた侑介はズンズンとベンチの方へと歩き出し、荷物を全部持ってこちらへと戻ってくる。


「ほら帰るぞ!」
「ブハッ!」
「ゆ、侑介くんすごいね…」


顔を真っ赤にさせながら大量の荷物を持つ侑介がおもしろすぎて、耐えられず吹き出した。
はぁー…本当に揶揄い甲斐のある奴だなぁ。


「ほら、絵麻ちゃん帰ろう」
「あっおい!良いって俺が全部持つから!」
「良いから良いから」
「あっ、私も持ちますよ!」
「え?…そうだな、じゃあこれ任せるわ」


下着だけ別にしてもらったので、私や侑介が持っているものよりも小さい袋を絵麻ちゃんに渡す。
そうすると絵麻ちゃんは少し困ったような顔をする。


「そっちの大きいの持ちますよ?」
「良いの良いの…そっち下着入ってるから侑介に持たす訳にいかないでしょ?」
「!」


下着という言葉を聞いて、少し頬を赤らめる絵麻ちゃん。
やだ本当に初心な子…可愛い!


その後侑介と絵麻ちゃんに手伝ってもらってマンションまで無事に帰れました☆

今度からは量考えて買い物しないと…。

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