カク:風邪
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窓から暖かい日差しが差し込み、窓から見える空は清々しいほど真っ青な朝。
今日はなんだか体が重いし、せっかくのお休みだけどゆっくり寝ていようと思っていた。
それなのに。
「名無しさん!今すぐ指令室に来い!」
と、スパンダムから電伝虫で呼び出しをくらい、今私は指令室にいる。
隣にはまだ少し眠そうなカク。カクも今日は休暇だったはずだ。
「朝っぱらからなんじゃ。」
不機嫌そうなカクに少しビビりながらも、長官としての威厳を見せるためなのか、ふんぞり返って私たちに書類を差し出す。
「3日後だ。この任務にはお前ら2人で行ってもらう。」
任務の詳細はこうだ、と書類に書いてあるのと同じようなことを説明される。
紙に書いてある活字を読むのもだるい。
だが長官が言っている内容も頭に入ってこない。
体も熱いし足もフラフラする。頭も痛い。
それに気づいた長官が声をかけるが、私はそのまま倒れてしまったようで。
途切れた意識の中で、カクが私の名前を何度も呼んでいるのが聞こえた気がした。
目が覚めると、自分が今布団の上に寝転んでいることがわかった。
徐々に意識がはっきりとして、今の状況が把握できてゆく。
寝転びながらあたりを見渡すが、視界に入る人影は無い。
体をゆっくりと起こすと、太ももの上に何かが落ちる。
「タオル…」
少しぬるくなった白い濡れタオル。
それが額に置いてあったものだとすぐにわかった。
もう一度あたりを見渡すと、ここは自分の部屋ではないが見覚えのある誰かの部屋だと気づいた。
誰の部屋だったか思い出そうとしていると、ガチャリ、と扉が開いた。
「お、目が覚めたんじゃな」
「カクさん」
そうだ。ここはカクさんの部屋だ。
そのことに気づくと、なんだか少し恥ずかしくなってきた。
ここがカクの部屋であるのならば、自分が今座っているベッドはカクのものになる。
「急に倒れるもんで驚いとったぞ、長官が。」
「ご、ごめんなさい」
「具合が悪いなら、倒れる前に言うたらよかったじゃろうに…。」
そう言いながらベッドの端に腰をかける。
「だ、だって、心配かけるといけないって思ったから…」
「わしはいつも心配しとるぞ?」
ははは、と笑いながら頭をわしゃわしゃと撫でられる。
「名無しさん、ここ最近無理しすぎじゃ。」
「む、無理なんてしてないです!」
「そうか?なら風邪なんて引かんと思うけどのぉ。」
「そ、それは…」
言い返す言葉がなくなり黙った名無しさんに、笑いそうになりながらも、医者から貰ってきた薬、それから水を手渡す。
「疲労から来た風邪じゃと。これ飲んでもう少し寝とれ。」
「あ、ありがとうございます。」
「じゃあわしは長官に報告してくるからの。」
と、腰を上げる。
「報告?」
「おお、長官が一番心配しとるからの。」
手をひらひらと振って部屋の外に出たが、一番心配しているのは長官ではなく彼自身であることは、彼女はまだ知らない。
今日はなんだか体が重いし、せっかくのお休みだけどゆっくり寝ていようと思っていた。
それなのに。
「名無しさん!今すぐ指令室に来い!」
と、スパンダムから電伝虫で呼び出しをくらい、今私は指令室にいる。
隣にはまだ少し眠そうなカク。カクも今日は休暇だったはずだ。
「朝っぱらからなんじゃ。」
不機嫌そうなカクに少しビビりながらも、長官としての威厳を見せるためなのか、ふんぞり返って私たちに書類を差し出す。
「3日後だ。この任務にはお前ら2人で行ってもらう。」
任務の詳細はこうだ、と書類に書いてあるのと同じようなことを説明される。
紙に書いてある活字を読むのもだるい。
だが長官が言っている内容も頭に入ってこない。
体も熱いし足もフラフラする。頭も痛い。
それに気づいた長官が声をかけるが、私はそのまま倒れてしまったようで。
途切れた意識の中で、カクが私の名前を何度も呼んでいるのが聞こえた気がした。
目が覚めると、自分が今布団の上に寝転んでいることがわかった。
徐々に意識がはっきりとして、今の状況が把握できてゆく。
寝転びながらあたりを見渡すが、視界に入る人影は無い。
体をゆっくりと起こすと、太ももの上に何かが落ちる。
「タオル…」
少しぬるくなった白い濡れタオル。
それが額に置いてあったものだとすぐにわかった。
もう一度あたりを見渡すと、ここは自分の部屋ではないが見覚えのある誰かの部屋だと気づいた。
誰の部屋だったか思い出そうとしていると、ガチャリ、と扉が開いた。
「お、目が覚めたんじゃな」
「カクさん」
そうだ。ここはカクさんの部屋だ。
そのことに気づくと、なんだか少し恥ずかしくなってきた。
ここがカクの部屋であるのならば、自分が今座っているベッドはカクのものになる。
「急に倒れるもんで驚いとったぞ、長官が。」
「ご、ごめんなさい」
「具合が悪いなら、倒れる前に言うたらよかったじゃろうに…。」
そう言いながらベッドの端に腰をかける。
「だ、だって、心配かけるといけないって思ったから…」
「わしはいつも心配しとるぞ?」
ははは、と笑いながら頭をわしゃわしゃと撫でられる。
「名無しさん、ここ最近無理しすぎじゃ。」
「む、無理なんてしてないです!」
「そうか?なら風邪なんて引かんと思うけどのぉ。」
「そ、それは…」
言い返す言葉がなくなり黙った名無しさんに、笑いそうになりながらも、医者から貰ってきた薬、それから水を手渡す。
「疲労から来た風邪じゃと。これ飲んでもう少し寝とれ。」
「あ、ありがとうございます。」
「じゃあわしは長官に報告してくるからの。」
と、腰を上げる。
「報告?」
「おお、長官が一番心配しとるからの。」
手をひらひらと振って部屋の外に出たが、一番心配しているのは長官ではなく彼自身であることは、彼女はまだ知らない。