やる気
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「うー…っ、寒いなぁ…」
何枚着込んでも何枚毛布を体にかけてもなかなか和らぐことのない冷ややかな空気。
冷房をかけているわけではなく、窓を開けているわけでもなく、ただ目線の先に座っている上司、海軍本部大将青キジことクザンがこの冷ややかな空間を作り出しているのだ。
上司といえどもほとんど仕事はしない。よく脱走して散歩と言う名のサボりに行ったり、仕事場にいても寝ていたりボーッとしていたり。
目の前には高層ビルにも負けない程の書類があると言うのに、なぜこんなに余裕を噛ませられるのだろうか。
「クザン大将、書類が崩れてますよ。」
「ん、んぁ…?」
机の上、そして床に散乱する書類を拾い集めながらまるで氷のような冷気を放つ上司を起こす。
「クザン大将、そろそろ仕事してくださいよ。それ全部大将のサインがいるものなんですから…。」
大将宛の仕事でも自分ができるものは受け持つが、大将のサインは大将でなければ書くことができない。
「ねぇ名無しさんちゃんちょっと休憩」
「しません。」
「あ、トイレ」
「さっき行きました。」
「元帥に用事」
「ありません。」
「いやそれはひどいでしょ」
そしてまた拗ねて机に突っ伏す。
「もうクザン大将…、それ今日までの書類なのに…」
困り果てた様子でそう言うと、じゃあ、と体を起こす。
「わぁ!やっとやる気になってくださったんですね!」
そう喜んだのもつかの間。
「うん、ヤル気になった。」
そのままお姫様抱っこをして、仮眠室へ向かう上司。
彼の暴走は止まることはなかったと言う。
何枚着込んでも何枚毛布を体にかけてもなかなか和らぐことのない冷ややかな空気。
冷房をかけているわけではなく、窓を開けているわけでもなく、ただ目線の先に座っている上司、海軍本部大将青キジことクザンがこの冷ややかな空間を作り出しているのだ。
上司といえどもほとんど仕事はしない。よく脱走して散歩と言う名のサボりに行ったり、仕事場にいても寝ていたりボーッとしていたり。
目の前には高層ビルにも負けない程の書類があると言うのに、なぜこんなに余裕を噛ませられるのだろうか。
「クザン大将、書類が崩れてますよ。」
「ん、んぁ…?」
机の上、そして床に散乱する書類を拾い集めながらまるで氷のような冷気を放つ上司を起こす。
「クザン大将、そろそろ仕事してくださいよ。それ全部大将のサインがいるものなんですから…。」
大将宛の仕事でも自分ができるものは受け持つが、大将のサインは大将でなければ書くことができない。
「ねぇ名無しさんちゃんちょっと休憩」
「しません。」
「あ、トイレ」
「さっき行きました。」
「元帥に用事」
「ありません。」
「いやそれはひどいでしょ」
そしてまた拗ねて机に突っ伏す。
「もうクザン大将…、それ今日までの書類なのに…」
困り果てた様子でそう言うと、じゃあ、と体を起こす。
「わぁ!やっとやる気になってくださったんですね!」
そう喜んだのもつかの間。
「うん、ヤル気になった。」
そのままお姫様抱っこをして、仮眠室へ向かう上司。
彼の暴走は止まることはなかったと言う。
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