短編(FFシリーズ)
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人の髪に触れ、遊び始める小娘を見た。
手櫛で梳き、束ね、編み込む。
時折、空にかざして見ては目を輝かせている。
……一体、何が楽しいのか理解に苦しむ。
放っておけばそのうち飽きる。
そう思って放置した。
目を閉じた。何も思考することはない。
流れる風の音に耳を傾けていた時だった。
身体に重みが加わった。
目を開け、その方に目を向ければ勝手に人の身体に寄り掛かる小娘がいた。
その手には、緩く握られた髪。
「…眠るとは…。良い度胸だ。」
口角が上がる。
その寝顔は、穢れも何もかも知らぬような純真無垢。
この手で穢したとしたら、この小娘はどんな風に顔を歪めるのか。想像するだけで愉快だった。
だが───。
「…まだだ。簡単に穢してはつまらん。……そうだろう?なあ、ナマエ。」
「…ん…。」
顎に指をかけ持ち上げる。
瞳は閉じられ、薄く唇が開きかけていた。
その唇に指先を這わせる。
くすぐったかったのか、小さく声を漏らし身体を捩る。
ご丁寧に私の服を掴んで眠りこける。
「……つくづく、面白い女だな。」
力を込めれば折れてしまうだろう、細い身体を引き寄せ腕の中に閉じ込めた。
***
「…ん……。」
寝ちゃったみたい…。
どれくらい寝てしまったのか…。
身体を動かそうとしたけど、出来なかった。
なにか…身体に重みを感じる…。
「………え。」
少し、顔を動かして目に入ったのは綺麗な、整った顔と銀髪…。
「(…綺麗な顔……じゃなくて!!なんで、私、セフィロスさんに抱きしめられてるのっ?!)」
自分の状況が飲み込めなくて、抱きしめられてる腕から抜け出そうとしたが、出来なかった。
「…なぜ逃げる。」
「セフィロスさんっ…!起きてるなら、離してくださいっ!」
「自力でなんとかしろ。」
「ひどいっ!」
抜け出そうとすればするほど、セフィロスさんの腕の力は強くなるばかりで最初から腕を解くつもりがなかったようだった。
「セフィロスさん!どうして意地悪するんですかっ!」
「くく…っ。」
「あっ!笑った!やっぱりひどい!」
「お前は面白い女だな。ナマエ。」
「面白いって!なにが………え?」
今、名前…呼ばれた?聞き間違い…?
「どうした、ナマエ。間抜けな面がもっと間抜けになっているぞ。」
「あ、え…っと、今…私の名前…。」
「なんだ、不服か。」
「そうじゃなくて…!いきなりだったから…。」
…それよりも、この状態で名前を呼ばれるのって…結構恥ずかしい…っ。
「…顔が赤いな?なにを想像した?」
「んむ…っ!な、なにも!してません!」
両頬を片手で挟まれ上へと向かせられ、強制的にセフィロスさんと目が合う…。
…なんか、顔…近い………?
そう思った時には、セフィロスさんの唇が私のに重なった。ほんの一瞬だけど、それでもその感触は確かにあった。
「……あ、え…!!」
「…やはり煩いな…。もう一度塞ごうか…。」
「だ!だめです!ストップ!」
セフィロスさんの唇に手のひらを押し当てて、近づいて来る顔を押し止めた。
「…なら、しばらく大人しくしていろ。」
「……っ…。」
低く、甘い声が耳にまとわりついていく…。
ちらりと見たその顔は、どこか楽しそうに少し微笑んで目を閉じていた。
fin.
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後書き(08.03.25)
セフィロス夢でした。
セフィさん、やりそうでやらなさそうだよなぁ…と思いながら書いていました…。
さっくり読める感じで、今回は短めです。
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