短編(FFシリーズ)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
荒れ果てた荒野から、目の前には青々と草が生い茂る草原。湖が見え、その先にはお城のようなものが見える。
歩き続けて、足が棒のようになり思うように足が動かない。………というより、歩くスピードが違いすぎる。
私より先に歩く、長い銀髪を必死に追いかける。
「あの…、セフィロスさん。」
「なんだ。」
「ちょっと……、休憩しません、か?」
上がる息を出来るかぎり抑えて、お願いをした。
こぼれる程ではないけど、汗は滲み出てくる。
「…仕方あるまい。」
「ありがとう、ございます…っ!」
足を止め、振り向いて私を見た。
冷たい目で見られたけど、さすがにこの状態でイミテーションが現れたらどうすることも出来ない…。
よろけながらも、木陰になりそうなところへ行き、木の根本へと腰を下ろした。
サァ…と、風が草木を撫でる。
その音に耳を傾けながら深く息を吸った。
セフィロスさんを見れば、何かをするわけでもなくただ立ち尽くし、湖の先のお城を見つめていた。
……あのお城に、ジェクトさんがいるのかな。
なんて考えていたらセフィロスさんがこちらに歩いて来て、私の隣、木に背中を預けた。
「セフィロスさん、座りません?」
「必要ない。」
「ちょっとだけ…、ね?」
セフィロスさんの黒のコートの端を指先で摘み、くいくいっと下へと引っ張ると睨まれた。
けど、そんなことじゃめげません。
目を閉じて、盛大なため息をついて隣に座ってくれた。
やっぱり座っても大きいなぁ…。
なんて思っていると、セフィロスさんがこちらを見た。
「…なんだ。」
「いえ、セフィロスさん、大きいなって思って。ジェクトさんも身体、大きいですけど。」
太陽みたいに笑う大柄の人を思い出してクスクス笑った。
セフィロスさんは興味ないと言わんばかりに、頭をゆるゆる振った。
揺れる銀髪がとても綺麗で。
「セフィロスさん。髪、触ってもいいですか?」
「触って何になる。」
「えっと…。い、癒し??」
綺麗な緑色の瞳が『お前は一体何を言っているんだ?』と言っている気がした。
だって、初めてみたんだもの。
こんなに長くて綺麗な銀髪。
太陽の光が当たってキラキラ輝いていて、とても綺麗。
「……だ、ダメ…ですか?」
「………好きにしろ。」
「はいっ!好きにします!」
ため息混じりの許可をもらった。
そっと触れて、手櫛で梳く。
絡まることのない、まるで銀色の糸のよう。
一束、また一束…と、その銀を手に取った。
「………何をしている。」
「あ。ごめんなさい。無意識に三つ編みしちゃいました…。」
「楽しいか?」
「え?…はい…。」
そう答えると、それ以上何も言わなかった。
ただ、緑色の瞳がずっと私を見続けている。
「あ、の…。ごめんなさい…。」
「なぜ謝る?」
「え、だって…。セフィロスさん、ずっと見てるし…。やっぱり嫌だったかなって…。」
「嫌なら貴様の手を斬り落としているが?」
「斬りっ…?!」
髪を触っていた手を慌てて引っ込めた。
さすがにまだ五体満足でいたい…!
「なぜ触るのをやめた。」
「だって!斬り落とすって!」
「……冗談だ。」
「冗談が過ぎます!怖いですよっ!?」
そう抗議すると、手を取られ再び銀髪に触れさせられる。
その意図が分からなくて…。首を傾げると、目を細められた。
「え、っと…?」
「触っていいぞ。」
「…斬り落としません…?」
「ふっ……。お前の触り方次第だ。」
「意地悪言わないでくださいよ…。」
くつくつ、喉を鳴らして笑う人をジトり、と視線を向けたけどどこ吹く風。
ふわりと風が吹き、銀を攫っていく。
私はそれを指で掬って握りしめた。
fin.
──────────────────────
後書き(08.03.23)
なんとなく(???)セフィロスでほのぼのしたのが書きたくて書いてみました。
ほのぼのですかね…。セフィロスの口調が…。
これで合ってるのか…疑問しか浮かびません…。
