短編(FFシリーズ)
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「あー…ん。」
ナマエは前日ウォールマーケットで買った大粒の飴玉をひとつ口に入れて転がしていた。
口の中で歯にあたり、カラコロと音が鳴る。
「…なにを食べている?」
「なにって…あめらけろ…?」
飴玉を口の端に寄せて“せひ、あめたへたころないの?”と舌っ足らずな話し方で喋って聞けば少し間が空いてから、短く“ない”と返事が返ってきた。
「なら、いっこあへる。…とれあいいあな…。」
「………お前はなんの味を食べているんだ?」
「わらひ?わらひのは、れもんらよ。ほはには……。」
「…殆ど何を言っているか分からんぞ。」
ガサガサと飴玉が入った袋に手を入れて色の違う飴玉を出したが、セフィロスにそう言われてナマエはムッとした。汚いのは重々承知で口に指を入れて飴玉を取り出した。
「だったら話しかけないで!セフィが話しかけてきたから頑張って話したのに…っ!」
「悪かった。なら、お前のを貰おう。」
「は?なに言って───。」
セフィロスの言葉に顰めっ面をした瞬間、指で挟んでいた飴玉を指ごとセフィロスに食べられた。
「っ!???」
指先にぬるりと生温かくて柔らかい感触。
セフィロスの舌がナマエの指を絡め取る。
「なっ!!なにすんの!!」
「なにとは…。飴玉を貰っただけだが?」
ナマエは真っ赤になって慌ててセフィロスの口の中から指を引き抜いた。そして、さも当然に言い放つセフィロスに抗議したが、目の前の銀髪は首を傾げるばかり。
「は、吐き出しなさいよ!人が食べたのなんか汚いっ!」
「お前の口の中にあったものが汚い訳あるか。」
「〜〜っ!セフィ!アンタねえ!」
「…五月蝿い奴だな…。」
セフィロスは一言、そう言うとナマエの腕を掴み強引に引き寄せ口付けた。
「んぅ!?なっ──」
“なにすんの!”と文句を言おうとした瞬間、ナマエの口の中に、カラン。と音を立てて飴玉とセフィロスの舌が入ってきた。
「ふ、んぅ…っ。」
セフィロスの舌が飴玉とナマエの舌を口の中で絡め取るように転がしていく。右手はナマエの両手を掴み取り、左手はナマエの後頭部を押さえ逃さないようにしている。
時折、少し唇が離れた時にやっと呼吸が出来る程度。
ナマエの瞳は潤み熱を持っていた。
「…、せ、ふぃ…。」
「嫌か?」
「……いや、じゃないから……こまってる…っ。」
目を逸らし、先程以上に頬が赤い。ナマエの手がするりとセフィロスの手から抜け出し、セフィロスの胸元に縋り付くように握りしめていた。
「そうか。……なら、もう少しこのまま。」
「ん…。」
口の中の飴玉が消えてしまうまで、セフィロスは愛おしそうにキスを続けた。
セフィロスが初めて食べた飴玉の味は、甘い甘い恋の味だった。
fin
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後書き(08.02.10)
セフィロス夢です。
致してないから正直表で良くない?と思ってます。
こちらの夢主ちゃんですが、後に書く予定のFF7長編のヒロインちゃんです。この話が聞きたくて、長編を書いてもないのに出しました。
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