短編(FFシリーズ)
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ふたりで住んでいるはずのマンション。
ふたりで使っているはずのベッド。
そのベッドにひとりで身体を沈める。
今日も私の恋人は帰ってこないようだ。
もうどのくらい会っていないのか、カレンダーに印を付けるのも止めてしまったくらいだ。
印は一月前で止まったままで、印をつけるペンもどこかへ行ってしまった。
「…セフィロス…。」
ポツリと呟いた恋人の名前。
誰もが知っている、その名前を───。
好きになったキッカケは覚えていない。だけど一緒にいる事が多くなって、それが当たり前みたいになって、一緒に暮らし始めた。だけど、彼は多忙だ。ミッドガルにいることの方が少ない。
今も何処かの戦場の前線にいる…。
彼を想えば想うほど逢いたくて、胸が苦しくなる。
もう寝なければ…。そう思って無理矢理目を閉じた時だった。
スマホが鳴った。こんな真夜中に誰だろう…非常識にも程がある。そう思って画面を見て急いで通話ボタンを押した。
「………もしもし?」
《ナマエか?…起こしたか?》
「ううん…。今、寝ようかなってしてたところ…。」
セフィロスからの電話だった。
珍し過ぎて、本当にセフィロスなのか?とまだ疑っているくらい…。
《明日の昼にそちらに戻る。》
「……本当?」
《ああ。しばらく休みを取った。》
「そ、そっか……。」
《なんだ?嬉しくないのか?》
「えっと、……本当にセフィロス?ジェネシスがセフィロスのフリしてる…とかじゃない?」
そう言うと電話越しにクツクツと笑う声が聞こえてきた。
《ならば、明日の昼までの楽しみにでもしているんだな。……おやすみ。》
そう言って通話は切られてしまった。
しばらく呆けてスマホの画面を見つめていた…。
本当に彼なのだろうか。彼の同僚の悪戯なのだろうか…。その真相は明日にならなければ分からない。
ドキドキと早鐘を打つ自分の胸を押さえながら、無理矢理眠りについた、
──────
「今、帰った。」
「……本当に、セフィロス?」
「なんだ、まだ疑ってるのか?」
目の前に銀髪を揺らしている人を見つめた。
どう見ても本人に間違いない、筈なのに…。
久しぶり過ぎて何故か自信が持てない…。
「…長い事、独りにさせたな。」
「………っ…。」
その一言でずっと、我慢していたものが溢れ出した。逢いたくて、逢えなくて…。我慢しなきゃと、我儘を言えなくて…。彼に抱き付き子どものように泣きじゃくった。
「も…、独りはイヤだよ…、寂しいよ…っ…。」
「すまない…。」
「セフィロス…っ、一緒にいて…。どこにも行かないで…。」
優しく抱きしめられ、柔らかい口付けが額に、瞼に、頬に…唇へと降り注ぐ…。
「…っ、…。」
「ナマエ、俺と…。俺と共に歩んでくれるか…?」
「…セフィロスじゃなきゃ、いや…。」
セフィロスに頬を包まれ、視線が絡まる。
魔晄の色の瞳が優しく見つめている。
「結婚しよう。」
「…うんっ…!…何があってもセフィロスから離れないからね…っ!」
「あぁ、俺もお前を手放すなど毛頭ない。」
微笑み口付けた。この幸せな気持ちがずっと続きますように、と…………。
fin.
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後書き(07.11.06)
突発的なセフィロス夢。
FF7の夢なんてウン十年振りに書きました。
7の最推しはヴィンさんなんですけど、ちょっと最近はセフィロスが好きです。
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