短編(FFシリーズ)
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「一体なんなのよー!!」
絶賛追いかけ回されている。
金髪のすごく偉そうに話す人に。
「逃げてばかりではつまらんぞ?」
「一方的に攻撃して来てつまらないは酷くないですかっ?!きゃあっ!」
爆発が起きる。何も見えないのはダメだ…っ…どこから来るか分からない…っ!
距離を取って逃げないと──────
「ふん…呆気ないな。」
「っ…!!」
煙の中から伸びてきた手に腕を掴まれた。振り解こうとしたけど意外にも掴む力が強くて離れない…っ…。
目の前が紫色に光り始めた………これ、死ぬやつ…。
そう思った時──────空から大きな剣が降ってきて、掴まれた腕が離れた。
「オイオイ、野郎が可愛い女の子を狙うとか卑怯じゃねえか?」
少しおどけたような男の人の声がした。
煙が晴れて、私を背に隠す様に大きな人が立っている……。
……何処かで、見た事、ある…?
「オイ、嬢ちゃん。大丈夫か?」
「…ジェクトさ、ん…?」
「は?…お前、ナマエか?」
目の前の大柄な男の人と目が合った。
それは…。その人は私をスピラに呼んだ張本人で私の大事な友達のお父さん…。
「え、なん…え?どうしてジェクトさんが?え。ここスピラ、なの?」
「いや、違うが…、え、お前、本当にナマエか?」
「…ほう、ジェクト。貴様の顔見知りとはな。」
「っ…ああ、コイツは俺のオンナだ。悪いけど手ェ出すな。じゃあな!……ナマエ、しっかり掴まれよ?」
返事をする前に米俵を担ぐように持ち上げられ、ジェクトさんは一気に跳躍した。
…空飛んだり、魔法使ってきたり、あり得ない跳躍して……なんなの、この世界…。
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「…ここまで来りゃあアイツも追ってこねえだろ。……ほいよ、ナマエ。」
「ありがとうございます。………って、ジェクトさん!ここ何処なんですか!?また私の事を呼んだんですか!?あと、私、ジェクトさんの彼女じゃないです!」
「だーーー!一気に聞くな!言うな!」
「そりゃ言いますよ!買い物から帰ってる途中でこんな変な所にいるし、買い物したものはさっきの人に破壊されるし!……ちょっと奮発して良いお肉買ったのに…。」
お肉を想い項垂れる私にジェクトさんは慰めなのだろうか、頭を撫でてくる。
「あー…なんだ、その…。」
「慰めはいりません…。お肉の恨みはあの人に晴らしますから……。とりあえずここがどんな場所なのか情報が欲しいです。」
私の言葉にジェクトさんが若干引いてたけど、頷いて説明をしてくれた。
この世界は調和の神と混沌の神が呼び寄せた戦士が戦い、その戦いのエネルギーがこの世界を支えている…らしい。
「…ジェクトさんはその混沌の神様に呼ばれた戦士…って事で良いんです?」
「ああ。あっちのネーちゃんの方にアイツらがいるぞ。」
「『アイツら』?」
『アイツら』って誰ですか?って聞こうとした時、ジェクトさんの名前を呼ぶ声が聞こえた。
「おお。フリオニールじゃねえか。」
「こんな所でどうしたんだ?」
「あん?いや、知り合いがいてよ。」
「オヤジの知り合い?誰だよ。」
────懐かしい声がした。
ジェクトさんの大きな背中に隠れて見えないその顔を見るように顔を出した。
そこには金髪で少し日焼けをした彼がいた。
走り出してその人に飛びついた。
「ティーダ!!」
「ナマエ!?え、なんで!?」
かつて共に旅をした少年だった。
懐かしくて、会えた事が嬉しくて泣いてしまった。
「オマエ、女を泣かせんなよ。鳴かせるならベッドの上で────」
「ジェクト、下品だぞ!」
「……オヤジ、ホント最っ低だな。」
「自分の息子と同い年の女の子が目の前にいるのにそう言う事言います?普通。」
3人に言われ拗ねた。今のはジェクトさんが悪い。
「ティーダ、久しぶりだね!元気そうで良かった!」
「おう!ナマエも元気そうッスね!」
「ティーダとも知り合いなのか?」
先程ジェクトさんが『フリオニール』と呼んでいた男の人がティーダに声を掛けた。ティーダは笑って元気よく『おう!』と返事を返した。
「ナマエ、こいつフリオニールって言うんだ。オレとフリオニールはマーテリアに呼ばれた……って、言ってる意味……分かるか?」
「さっきジェクトさんからザックリとした説明は聞いたよ。マーテリアとスピリタスっていう神様に呼ばれた戦士が戦ってそのエネルギーがーって。」
「オヤジにしちゃまだまともな説明したんだな。」
「オイ、クソガキ!まともってなんだ!まともって!」
ジェクトさんが笑いながら額に青筋を立ててティーダのこめかみの辺りをぐりぐりし始めた。
それを見たフリオニールさんは呆れて『また始まった…』とため息を吐いていた。
私はふたりを見て涙をこぼした。
そんな私を見てティーダとジェクトさんは慌て始める。『なんで泣くッスか!』とか『泣くんじゃねえよ!』と言われたけど嬉しくて笑いながら泣き続けた。
「…っ、ティーダとジェクトさん…、仲良くしてて嬉しいの…っ。私には見る事の出来ない光景だったから…。」
スピラで私が見る事が出来なかった光景…。
ティーダの気持ちも、ジェクトさんの想いも知っていたから…。
「…っ、それよっかさ!マーテリアのとこにユウナもいるんだ!ナマエ、一緒に行こうぜ!」
「ユウナもいるの!?ユウナ、元気?」
「ああ!元気元気!ナマエがいるって知ったら絶対喜ぶッスよ!」
ティーダが変わらない笑顔で話してくれる。
それが何よりも嬉しかった。
『んじゃ!行くッス!』とティーダに手を握られた。それを見守るように、見送るようにジェクトさんが声を掛けて来た。
「じゃあな、お前ら!」
「え?ジェクトさんは?」
「あ?オレはそっちに行けねえからなあ。」
「…ジェクトはスピリタスの戦士だからね。」
フリオニールさんの言葉に足を止めた。
ティーダには『ナマエ?どうしたッスか?』って聞かれたけど、繋いだ手を離してジェクトさんに向かって走った。
「「ナマエ!?」」
ジェクトさんとティーダが私を呼ぶ声が重なった。それに笑顔で応える。
「ティーダ!ごめん!私、ジェクトさんと一緒に行くね!」
「マジすか!?」
「おい、ナマエ…。本気か?」
「本気も本気だよ。」
ティーダが驚いて、ジェクトさんは少し険しい顔をした。だけど私は真っ直ぐに目を見つめて返した。私の本気が嘘じゃないと分かるとジェクトさんはいつもの太陽みたいな笑顔になった。
「…うっし!じゃあ行くか!」
「うん!」
「ナマエ!スピリタスの方に行くなら、オレとユウナと戦う事になるんだぞ!いいのかよ!」
「受けて立つよ!だってティーダ、私にまだ勝ててないでしょ!」
笑って揶揄うように言うとティーダは驚いた顔をしたけどすぐにニカッと笑って剣を空へと突き上げた。
「今回はオレが勝つから!いつまでもヨユーこいてたら足元すくわれるッスよ!!」
「いつでもかかって来なさい!……じゃあまたね!」
ティーダとフリオニールさんに大きく手を振ってジェクトさんと歩き出した。
「…いいのか?今ならまだ間に合うぞ?」
「いーの!…一回本気でティーダとユウナと戦ってみたかったから!」
なんて言ったら『お前、あっち側の見た目なクセに中身がスピリタス側のヤツみてーだな!』って笑われて髪をぐしゃぐしゃにしながら撫でられた。
「…それに、さ…。ジェクトさんを独りにしたくなかった。それが本音。」
「…嬉しい事言ってくれるじゃねえか──────やっぱ、オレが惚れた最高のオンナだよ。お前は。」
頬に優しくキスをされた。
その顔を見たら少し照れたような優しい微笑みを浮かべながら私を見つめていた。
「…ま、まあ。お肉の恨みも晴らさないといけないからね!」
照れ隠しにお肉のことを言えば『違わねえな!』と大声で笑っている。
背中を任せて、なんて言えない。
だけど、あなたの隣に立って、あなたを支える事は出来ると思うから…。
「ジェクトさん、よろしくね!」
「おう!」
互いの手のひらが重なって音を立てた。
fin.
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後書き(07.10.31)(07.11.06加筆+訂正)
(07.11.11タイトル変更)
NTのジェクト夢でした(…夢か?)
ひと月前くらいには、大体のプロットは出来てたんですけど、中々上手く表現が出来なくて放置してました…←
日々隙あらば、NTのラストのムービー観てバッツとスコールをひとりで相手してるジェクトを観て『かっけえええ……』と叫びながらニヤついてます。あと、雄っぱい最高←
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