短編(FFX)
ナマエ
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パチパチ…と燃えて弾ける薪の音が静かに森の中へと吸い込まれていく。
焚き火の揺らめきが辺りを優しく照らしている。
火の番をしてくれているキマリに『少し散歩をしてくるね』と告げてその場を離れた。
焚き火の灯りも届かない場所まで来ると虫の奏でるさざめきが静かに響き渡る。
宵の空を見上げると満天の星空が広がっていた。
一筋の光が流れる。
流れ星…。
祈るように胸の前で手を重ねた。
「…なにをしている。」
愛しい人の声が聞こえた。
優しく包み込むように後ろから抱き締められる。
「…流れ星。」
「願いは、叶いそうか?」
「……それは、あなた次第、かな。」
私は振り返り、彼の服を引き寄せてキスをした。驚いた表情の彼が可愛くて、クスクスと笑った。
「アーロンのそんな顔が見られるなんて星に願ったからかな?」
「願う程のものでも無いだろう…。」
呆れて肩を竦める彼にもう一度キスをした。
次は深く、長いキス。互いの存在がそこにあるのを確かめるように…。
少し、名残惜しそうに唇が離れた。
「…ナマエ…。」
「なに?」
だけど、その後に言葉が紡がれることは無かった。ただ『身体が冷える前に戻れ。』そう告げてアーロンは戻っていった。
その背中を見送って、声を殺して泣いた。
アーロン、あなたと一緒にいたいの…。
あなたが死人だとしても…。
あなたを想うこの気持ちは揺るがない…。
頬を伝う涙が流星のように暗い大地へと落ちていった──────。
fin.
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後書き(09.11.20)
突発的な思い付きで書きました。
両片想いな感じにしたかったのですが…。
語彙力ぅ…(´・ω・`)
ナマエ→キスはしても想いを伝えるとアーロンの重荷・心残りになってしまうのが嫌で好きと言葉にして言えない。
アーロン→想いを伝えたいけど、自分は死人で添い遂げる事が出来ないから伝えない。でも、ナマエを誰にも渡したくない気持ちがあり、気持ちと行動(キス=愛情表現)がバラバラでどうしていいか分からない…。を書きたかった…!
いつかリベンジします…!
