間抜け
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「お金欲しいなぁ」
一人ぼっちの部屋でぼそりと呟く。お金が欲しい。私にとってはこの世の中で一番価値があって、大事なもの。愛はお金で買えない、お金も愛では買えない。お金があったから生まれる愛もある。
むくりとベットから体を起こした。肩やふくらはぎの辺りが少しだけだるい。ぐっと前屈をする。みしみしと筋肉が伸びているようでとても気持ちいい。冷蔵庫から出したミネラルウォーターを飲んで、私は外へと出た。
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ベッドに腰掛けて、股を開いた。くっと天井を見つめる。ピンク色で、なんかキラキラしてて、こーゆーところ案外好きだな、とか呑気に考えてた。
「君さぁ」
「なにですか」
男を見下ろす。醜い顔だなぁ、と心の中で嘲笑する。造形とかそういうのじゃなくて、今まで歩んできた人生とかがその人の顔に表れていて、それを醜いと私は言いたいのだ。
「箱学の子?」
「全然違うよ、大体こんなこと未成年がしてたら捕まるじゃないですか」
ふん、と鼻を鳴らす。背中に冷や汗かいちゃった、バレてないかな。ヤケにこのおじさん勘鋭い、一体何なの?もう絶対に会わない。
「ごめんね、いや、箱学にすごく美人な子がいるって娘が言ってて、写真見たんだ」
娘かあ…何歳なんだろな、その人は。このおじさんは何を思っているんだろう。今から娘と同い年の子を犯すことに。
「へーー、まあ、今って何でもアリだからさ」
メイクも、整形もね、と言う。
「君は変な子だね」
「そうですかあ?」
どうでもいいからとっとと終わらせろよ。舌打ちをしそうになってもう一度上を向いた。
…………バカだなあ、と思った。この人も、私も。下手したら離婚されるかもしれないのに、退学させられるかもしれないのに。
私もきっと、この人と同じくらい醜い。
一人ぼっちの部屋でぼそりと呟く。お金が欲しい。私にとってはこの世の中で一番価値があって、大事なもの。愛はお金で買えない、お金も愛では買えない。お金があったから生まれる愛もある。
むくりとベットから体を起こした。肩やふくらはぎの辺りが少しだけだるい。ぐっと前屈をする。みしみしと筋肉が伸びているようでとても気持ちいい。冷蔵庫から出したミネラルウォーターを飲んで、私は外へと出た。
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ベッドに腰掛けて、股を開いた。くっと天井を見つめる。ピンク色で、なんかキラキラしてて、こーゆーところ案外好きだな、とか呑気に考えてた。
「君さぁ」
「なにですか」
男を見下ろす。醜い顔だなぁ、と心の中で嘲笑する。造形とかそういうのじゃなくて、今まで歩んできた人生とかがその人の顔に表れていて、それを醜いと私は言いたいのだ。
「箱学の子?」
「全然違うよ、大体こんなこと未成年がしてたら捕まるじゃないですか」
ふん、と鼻を鳴らす。背中に冷や汗かいちゃった、バレてないかな。ヤケにこのおじさん勘鋭い、一体何なの?もう絶対に会わない。
「ごめんね、いや、箱学にすごく美人な子がいるって娘が言ってて、写真見たんだ」
娘かあ…何歳なんだろな、その人は。このおじさんは何を思っているんだろう。今から娘と同い年の子を犯すことに。
「へーー、まあ、今って何でもアリだからさ」
メイクも、整形もね、と言う。
「君は変な子だね」
「そうですかあ?」
どうでもいいからとっとと終わらせろよ。舌打ちをしそうになってもう一度上を向いた。
…………バカだなあ、と思った。この人も、私も。下手したら離婚されるかもしれないのに、退学させられるかもしれないのに。
私もきっと、この人と同じくらい醜い。
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