Season1

3章 SideB:7話より
・「あれは、主に使いに出された。従者たるものの悲しき定めか」
 意訳「運営は羽瀬山に仕事を言いつけられた。羽瀬山の部下だから仕方ないな」

   主(横暴なご主人様)=羽瀬山 ※前後のメノウのセリフより

5章 SideB:7話より
・「獣の血より色濃く、深淵の底よりさらに深い味を用意しよう」

  ただただ紅茶の色と味を怪奇風に例えただけ。
  獣の血→赤色の表現、深淵の底より深い味→濃さの表現。
  あえて表現全て取って言うなら、「とても色と味が濃い紅茶を淹れてやろう」となる。

・「お前は吉野に犯した罪を数えろと言うのか」
 意訳「わざわざ追い出された理由を言えと?」

  吉野は調子が悪いと物を壊す傾向が昔からあったため、「またやったのか」という意味だと思われる。
  「数えろ」を使っている事で、追い出されるほど食器類を相当数割ったと悟ったため、わざわざ聞きたくなかったのだと思われる。

・「吐息で溶かした淡雪を惜しむより、やがて芽吹く種に水を与えるがいい」
 意訳「早く企画書をやり直せ」

  直訳すると「処分された没企画より、物になる新しい企画書を作れ」になる。
  溶かした淡雪=処分された企画書
  芽吹く種=新しい企画書(案)

・「象牙の船と銀の櫂が必要か?」
 意訳「歌うきっかけが必要か?」

  訂正。
  西条八十の詩集『砂金』より引用。歌を忘れた金糸雀の詩。この詩ではちょっとしたきっかけが自分らしさを取り戻せるとあるため、歌えないのならば機会が必要か?と聞いている。

・「啼かぬ鳥に何が必要かは決まっている」
 意訳「シンガーに歌が必要なのは明らかである」

  シンガーなどの歌うたいは、物語等でカナリア(金糸雀)やナイチンゲール(小夜啼鳥)などの鳥に例えられる事がある。
  よって、この場合「歌わないシンガーに何が必要なのかは決まっている」と直訳した。何が必要なのかは、この前に言っている通り舞台と歌であり、この場合は吉野が歌える歌であると解釈した。
  また、前述より引用された詩から鳥とは金糸雀のことを指すのでシンガーで間違いない。

・「他人の見る己の姿を正しく鏡に写すことはできない」
 意訳「所詮他人の言うことだ、気にするな」

  他人の見る己の姿→客がイメージする姿の事。虚像。
  イメージを鏡に映す事は出来ない為、直訳は「他人のイメージ通りに動く事は出来ない」と解釈。
  そこから、意訳として「所詮他人の言う事である」とし、リコの言葉を気にしすぎる吉野への慰めであると解釈した。
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