ツンな彼【フェイタン夢】
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流星街
それは、何を捨てても許される街。
大型ごみを捨てる人もいれば、子どもまで捨てる。
ひまわりはそんな街で育ち、フェイタンと出会った。
「フェイタン待って!」
いくらひまわりがそう叫んでも、フェイタンは待ってくれない。
それでもひまわりはフェイタンを追いかける。
「ひまわり、しつこいね。」
ようやく振り向いたけど、フェイタンの口からは冷たい一言。
でもそれはフェイタンが単に人見知りなだけだということを、ひまわりはよく知っている。
だからフェイタンの冷たい一言でもひまわりは笑顔で返す。
「だってフェイタンが待ってくれないんだもん!」
「…フン。」
そう言ってまたスタスタと歩き出す。
「あっ!待ってよ~!」
それに続いてひまわりが追いかけた。
「ねぇ、フェイタン!ツンデレって言葉知ってる?」
唐突な質問に、フェイタンは立ち止まって聞いた。
「何あるか?」
「クロロから教えてもらったんだけど、ツンツンしながらデレっとする意味らしいよ!」
クロロに教えられたことをそのまま伝える。
「意味わからないね。」
「うん…。でもね、このツンデレって、フェイタンに少し似てる気がするの!」
「は?」
また唐突な言葉に、フェイタンは短く返す。
「…でもちょっと違う…。…フェイタンには“デレ”がないのよ!いっつもツンツンして私に冷たい。…たまにはフェイタンの“デレ”が見たいな~!」
頬を膨らませてフェイタンを見つめる。
「そんなもの見て誰が得するか?」
溜息を吐きながらそう答える。
「だって私フェイタンのこと大好きだもん!いろんなフェイタンを知りたい!」
「……バカバカしいね…////////」
そう言うフェイタンは俯いてひまわりから顔を背ける。
「あ!今照れた?」
フェイタンの近くに寄って顔を見ようとするが、必死に顔を隠す。
「照れてないね。…///////」
「絶対照れた!フェイタン可愛い!!」
「うるさいね。」
早歩きでフェイタンがひまわりから逃れようとする。
「ちょ…待ってよ~!フェイタンごめんって~!!」
もう何度も繰り返してきたこのやり取り。
だけどフェイタンのひまわりへの気持ちは、少しずつ変化していった。
END