二人の休日【クラピカ夢】
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―私とクラピカは同居していて、毎日お互いのことを理解しつつ幸せに暮らしている。
喧嘩はたまにするけど、すぐに仲直りする。
ある日、久しぶりにクラピカと私の休みが重なった。
いつもは私が休みの時はクラピカが仕事、クラピカが休みの時は私が仕事。
…といっても、クラピカが休みをとることなんて滅多にないんだけど……。
本当は二人でどこかに遊びに行きたいんだけど、毎日忙しそうにしているクラピカにそんな無理は言えない。
だから今日はクラピカに無理をさせないように家にいる。
そう思いながらソファーに座って本を読んでいると、クラピカが後ろから話しかけた。
「何を読んでいるんだ?」
優しい声に私は耳を傾ける。
「ん?この前の休みに買った小説よ。」
表紙を見せて笑顔で答える。
「そうか……。ルナ、少し買出しに付き合ってもらえないか?」
「え?いいけど…。」
クラピカの言葉に返事をして立ち上がった。
夕方ということもあって街は買い物帰りの人でいっぱいだった。
「何買うの?」
並んで歩くクラピカを見上げて問いただす。
「…ん、ちょっとな…。…さぁ、少し急ぐぞ。」
「え…?」
そう言ってクラピカは私の手を握って先に進んだ。
街中だからかなり恥ずかしい。
そんな気持ちを抑えながらクラピカに引かれるまま歩いた。
つれて来られたのは街の景色がきれいな丘の上だった。
「うわぁ~!」
私の目に映ったのは、街がオレンジ色の夕日に染まっている景色だった。
「綺麗!」
「折角の二人の休みだ。家にいるだけではつまらないだろう?」
手を握ったままクラピカが言う。
「ありがとうクラピカ!……私、普段忙しいクラピカに無理をさせないようにしてたんだけど、いいの?」
少し心配しながらクラピカを見つめる。
「ああ。気にかけてくれてありがとう。私もルナとこの夕日を見たかったしな。」
クラピカが私の髪に触れながら言う。
その仕草に少しびっくりしてクラピカに向き直る。
するとクラピカは私をギュッと抱きしめた。
「クラピカ…?」
「ルナに会えないことがこんなにもどかしいとは思わなかった。」
寂しそうな声で言われて動揺する。
少しずつクラピカの腕が強くなって、今までよりも体が密着する。
私はクラピカを落ち着かせるように言った。
「大丈夫だよ。私はずっとクラピカのそばにいるから。安心して。」
「ルナ…。……すまないな。」
クラピカの腕の力が少し緩んだ。
そして私たちは夕日に染まる街を背景に、唇を重ねた。
END