感情表現【イルミ夢】
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あなたは私のことどう思ってるの?
あなたの気持ちがわからないよ……
イルミが今日は仕事がないからと言って、久しぶりに私と会ってくれた。
有名な暗殺一家、ゾルディック家の長男のイルミは、仕事が忙しくてなかなか会う機会がない。
私はそれを知ってるから、なかなか会えなくても我慢する。
「イルミ~!ごめん遅くなって!」
イルミから携帯に連絡があり、待ち合わせ場所まで急いだ。
「いや、いいよ。…じゃ行こうか。」
私の姿を確認して、イルミはスタスタと街を歩いた。
「あ…うん!」
私はその後について行った。
「ねぇねぇ、どこ行く?」
イルミを見上げて歩きながら聞く。
「ん~…俺はどこでもいいよ。紅冥が行きたいところでいいよ。」
得に何も考えずにイルミが答える。
「うん……あ、ここ寄ってもいいかな?」
ウィンドウショップを指差し、イルミに聞く。
「うん、いいよ。俺は店の外で待ってるから紅冥見てきなよ。」
店の外で止まり、携帯を取り出す。
「あ……う、うん……。」
私は少し落ち込んだまま店の中に入った。
店の中には、女の子に人気の商品がズラリと並んでいた。
可愛いと思ったけど、今の私はとてもショッピング気分ではなかった。
イルミは何を考えてるんだろう?
いつも無表情で感情がわからない。
ホントに私、好かれてるのかな?
そう思ったとき、私は店の外に出た。
「もう終わったの?」
携帯からチラッと目を私の方に向け、私に聞いてくる。
「ねぇイルミ……私のこと、ホントに好きなの?」
「え?」
急な問いに、イルミは目を瞬かせる。
「イルミの思ってることが私にはわからないよ……」
俯いて涙を堪える。
すると、イルミはそっと私を抱き寄せた。
「ごめん。感情、上手く出してるつもりなんだけど…仕事の癖でつい……」
そう言うイルミの声色は相変わらず感情が篭ってないけど、私はそれで十分だった。
「……ううん。私もごめん。無理言っちゃって…」
イルミの胸に顔を埋めてか細く言う。
「いや、紅冥が言ったことは正しかったし。気をつけるよ。」
私から体を離し、代わりに手を繋いでくれる。
「安心して。俺は紅冥のこと好きだから。」
「あ……………」
そう言ったときのイルミの表情は、僅かだけど笑顔だった。
END