Crazy Heart【ポックル夢】
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俺がどんなにお前を想っていても
お前は俺を見てはくれない…
なら、無理矢理にでも俺を見させてやるよ―
―狂ってる?あぁ、そうさ。俺は狂ってるよ
アイツを手に入れられるためなら、どんな酷いことでもやるさ――――
飛行船での移動中、俺たち受験生はしばらくの休暇をとった。
俺はラウンジでお茶を飲んでいると、同じ受験生のアリスとゴンがラウンジにやって来た。
「…チッ……」
しかも俺の目に見える席に二人して仲良く座っている。
これ以上見るのが辛くなって、俺はラウンジから逃げるように去った。
早足で飛行船内を歩きながら、どうしたらアリスが俺を見てくれるようになるか考えていた。
アリスはゴンのことが好きだ。
それは、アリスと仲が良いポンズに聞いたことだ。
ならたとえ俺がアリスに想いを告げても、確実に断られる。
「…だったら………」
俺はある事を思いつき、実行する事に決めた。
その日の夜、一人で飛行船内を歩いているアリスを見かけて呼び止めた。
「…どうしたの、ポックル?」
真顔でアリスに歩み寄る。
「アリス…お前、ゴンのこと好きだろう?」
「えっ!?///////」
アリスの顔がみるみる赤くなっていく。
「なぁ、どうなんだよ…」
自分でも驚くほどの低い声でアリスに言う。
「……う、うん…」
俯きながらアリスは小さく頷いた。
その瞬間、俺の保っていた理性が音を立てて崩れ落ちた。
「ゴンなんか忘れて…俺を好きになれよ…」
アリスの腕を思いっきり掴んで壁に押しつけた。
「ちょ…ポックル何言ってんの!?」
怯えた顔で俺を見上げるアリス。
「俺はお前が好きだ…でもお前はゴンのことが好きなんだろう?……なら、俺がゴンのことを忘れさせてやるよ…!」
「んっ…!」
俺は怯えるアリスに無理矢理キスをした。
「ん…ふぅ…んん!」
俺から逃げるように首を横に振る。
アリスの舌を絡め取るようにキスをする度に、アリスの口から甘い吐息が漏れる。
そして糸を引きながらアリスの唇から離れた。
「はぁ…はぁ…/////」
唇を離した後のアリスの表情は火照っている。
俺は不適な笑みを浮かべながらもう一度言った。
「なぁ、俺のこと好きになれよ…」
「っ…私は…ゴンのことが好きだから…!」
アリスのこの言葉が俺に火を点けた。
「だったら、ゴンに死んでもらうしかないな…」
「えっ!?」
俺の一言に、アリスは大きく目を見開いた。
「お前が俺を好きにならないと、ゴンは死ぬことになるぞ?大好きなゴンが死んでもいいのか?」
含み笑いをしながら言うと、アリスは涙を流しながら懇願した。
「…なるから……好きになるから…だからゴンには…何もしないで…!」
泣き崩れながら何度も俺にお願いする。
「…よし、約束だぞ。」
それだけ言い残し、俺はその場から立ち去った。
本当にこれで良かったんだろうか…
いや、これしか方法はなかった
でもいつかアリスが本当に俺だけを見てくれるようになるまで、俺はずっとアリスを愛し続ける…。
END