油断大敵【謙也夢】
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テニスの全国大会が終わって数ヵ月が経ったある日、名無しさんと大阪四天宝寺中の謙也はカラオケデートを楽しんでいた。
東京で開催された全国大会の会場で運命の出会いを果たし、お互い不馴れながらも遠距離恋愛をしていた。
冬休みになり、謙也は名無しさんのいる東京に行き、待ち合わせ場所の東京駅に向かい、二人でカラオケ店に行った。
部屋に入ると隣同士に座り、マイクとデンモクをセットしてそれぞれ歌い始める。
恋愛ソングから友情ソングまで幅広く歌う。
それから1時間ほど経った頃…
「(あ、デンモクが謙也の方にある…。取ってもらうのも悪いな…)謙也、ちょっとごめんね…」
謙也の方にあったデンモクを取ろうと立ち上がり、謙也の足を跨ぐ形で手を伸ばした。
「…っ!//////」
その時、謙也に火が点いた。
「…名無しさん…」
「ん?」
謙也に呼ばれて伸ばす手を止めて謙也を見下ろす。
「キャ…!」
気がつくと名無しさんは謙也の膝の上に乗っていた。
謙也が名無しさんの腕を引っ張ったのだ。
「な、何!?//////」
向かい合わせで謙也の膝の上に乗る名無しさんの顔は真っ赤。
「名無しさん、あんまり俺をみくびんなや…」
耳元で囁いた後、名無しさんの向きを変えてラッコ座りの状態にした。
後ろから抱えられている状態で何のことかわからないという風に困惑する。
「な、何が…?///////」
すると謙也は名無しさんの太股に手を遣わせた。
「スカート履いてきたっちゅーことは…そういうことやんな…?」
「ちょ…!謙也!何してんの!?」
必死に謙也の手を離そうとするが全く意味がない。
「ここ家じゃないんだよ…?」
「せやけど一応部屋ん中やろ?」
言いながら謙也は手を名無しさんの身体に遣わせる。
「そ、そうだけど…。…ってそういうことじゃなくて…!///////」
謙也の手の上から名無しさんは自分の手を重ねて抵抗する。
「ヘタレやと思っとったら痛い目見るで?」
色気を醸し出しながら謙也が後ろから囁く。
「だ、だって…さすがにカラオケだからそんなことされるなんて思わないでしょ…?///////」
「自分、本気で思ぉとるん?カラオケやからって密室やろ?」
止まることのない謙也の手をひたすら退かせる。
そしてそのまま名無しさんをソファーに押し倒す。
「え…!本当にするつもり!?」
「もう限界や…」
謙也は名無しさんに貪るようにキスをする。
「ん…ふ…んん…」
舌を絡め取られ、謙也の口の中で名無しさんの舌が吸われる。
何度も角度を変えてキスをする。
キスをしながら謙也の手は服の中へ侵入する。
「いや…ダメだって…!ぁあ…!//////」
身を捩りながら必死に抵抗する。
「本気で抵抗せえへんの?」
唇が触れるか触れないかの距離でそう問われる。
「これでも抵抗してるよ…!/////」
「そら可愛ええ抵抗やな!」
ニコッと笑って謙也がまたキスをした。
「も…ホントに…ダメ…!」
「あ、アカン…完全にスイッチ入ってもうたわ…」
そう呟く謙也に余計に顔を赤くさせる。
「ば…バカじゃないの…!?トイレに行って来なさい!!/////」
頭を軽く叩いてプイッとする。
「…なぁ?…ホンマにアカンか?」
潤んだ瞳で見つめられ、一瞬心が揺らぐが何とか冷静さを保つ。
「ダメ…//////…今日は純粋にカラオケを楽しみに来たんだよ?」
「せやけどこのままやったら耐えられへん…」
「そ、それは謙也がそうなるまで私にくっつくからでしょ…?//////」
「そうさせたんは名無しさんやで?」
まるで子どもをあやす親のように謙也を説得する。
「とにかく、ホントにダメだってば…」
落ち着かせるように言う名無しさん。
「…せやったら、これはええやろ?」
言うと同時に謙也は座ったまま名無しさんを抱き締めた。
「え…?///////」
恥ずかしくてジタバタする名無しさん。
だがそれはすぐに止めることになった。
「…謙也……」
謙也は今まで名無しさんを抱き締めていたときより遥かに強い力で抱き締めていた。
抱き締めた名無しさんの耳元で苦しそうな息遣いが聞こえる。
「(ホントに辛いんだ…。私を無理矢理押さえつけることだって出来るはずなのに、そうしないなんて…。相当我慢してるんだ。…ごめんね、謙也…。)」
回された腕の力が謙也の気持ちを物語っていた。
しばらくすると謙也は名無しさんを離し、今度は優しくキスをした。
「堪忍な…」
申し訳なさそうに謝る謙也に名無しさんも首を横に振る。
「ううん…!私こそ、ごめん…」
「いや、名無しさんの言うた通り、今日はカラオケや!ぎょうさん歌うで~!」
デンモクを手に取り曲を探し始める。
「…うん!」
名無しさんも謙也のデンモクを覗いたりしてカラオケを楽しんだ。
END