君の写ったPhotograph【不二夢】
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名無しさんと不二は植物園に出掛けた。
久しぶりのデートで、名無しさんはいつも以上にはしゃいでいる。
不二はカメラを持ってそんな名無しさんの写真を撮る。
「周助!見て、すごい綺麗!」
無邪気に花に近づく名無しさんを、不二は笑顔で見つめる。
「そうだね。花に囲まれた名無しさんもすごく絵になるよ。」
「や、やだ…//////あ、サボテン!」
名無しさんはあっちこっちと廻り、植物園デートを楽しんだ。
すると不二はカメラを構えて後ろから名無しさんを呼んだ。
「名無しさん!」
「ん?何?」
名無しさんはニッコリと笑顔で振り返る。
パシャ―
振り返るときのタイミングを計って不二がシャッターを切る。
「びっくりした…。もう!写真撮ってばかりじゃなくて、ちょっとは私も構ってよ~!」
「あはは。ごめん。じゃあ行こうか。」
不二はカバンにカメラを収め、手を繋いで見て廻った。
それから一ヶ月が経った頃、不二が写真展覧会に行こうと誘った。
不二の誘いに快くOKした名無しさんは翌日、待ち合わせ場所の駅前に来た。
程なくして不二が来て、二人で電車に乗って展覧会に行った。
チケットを買って館内に入ると、そこにはいろんな風景の写真が額に入れられていた。
「うわ~、綺麗な写真がいっぱい!」
目移りするほどの数に、名無しさんは目を輝かせる。
少し先に行くと、一際大きな額に入れられた写真が飾ってあった。
名無しさんはそこに近づいた。
写真の上には『第14回フォトコンテスト入賞作品』と書いてあった。
名無しさんは最優秀作品の写真に目を留めた。
「え…これって……」
そこには、振り返り際に笑顔を見せ、後ろにモンシロチョウが2羽ほど飛んで写っている名無しさんの姿があった。
その写真の下の名前を見てみると、『青春学園中等部3年 不二周助』と書いてあった。
「周助…これ…」
不二の方を見て名無しさんが驚く。
「フォトコンテストに名無しさんの写真を応募したんだ。黙って応募してごめんね。でもあまりにも名無しさんが絵になってたから。」
素直な気持ちを伝え、不二はもう一度写真を見つめる。
「ううん!むしろ嬉しい!ありがとう!」
笑顔で不二に言うと、不二も名無しさんを見て笑いかける。
「良かった。」
「おめでとう。周助!」
「ありがとう。」
不二と腕を組みながら、二人は作品を見つめていた。
END