ネコの気持ち【リョーマ夢】
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日だまりが心地いい昼時。
ボクは縁側に寝転び、昼寝をしていた。
今日はお父さんもお母さんも菜々子さんも留守。
この家にはボクとリョーマだけ。
今日はのんびり出来るかな?
…と思った矢先、家のチャイムが鳴った。
ピンポーン…
するとリョーマは玄関の方へ行き、扉を開けた。
(誰だ…?)
そう思いながら待っていると、入って来たのはリョーマと同じ年くらいの女の子だった。
「そこ座ってて。飲み物取ってくるから。」
いつになく笑顔のリョーマが彼女を座るように促す。
(おいおい!いつも他人にも家族にも無愛想なリョーマに彼女!?)
目を丸くしてキッチンに向かうリョーマと座っている彼女を交互に見た。
すると彼女がボクの存在に気づき、パッと明るい顔をした。
「あ、この子がカルピン?可愛い!」
彼女が話しかけると、ジュースを持ってリョーマが帰ってきた。
「うん。」
「へ~。こんにちはカルピン。私は名無しさんです。」
名無しさんと名乗る目の前のやつは、ニコッと笑った。
「ホァラ~!」
ボクは一応あいさつとして鳴いた。
「あはっ!可愛い!」
頭を撫でられ、背筋を伸ばしてまた鳴いた。
「ホァラ~!」
それからしばらくして、グラスの中のジュースがお互い半分になった頃…
「名無しさん…好き…」
「うん、私もだよ。リョーマ。」
二人は誰もいないのをいいことに、お互いチューし始めた。
(…一応ボク、いるんだけど…。)
そんな思いを込めながらホァラと鳴いてみる。
だけどそんなボクのことはまるっきり無視してさらにイチャつく。
「何顔赤くしてんの?」
「だって…リョーマがカッコよすぎだから…//////」
「それ、誘ってんの?」
「ち、違うよ!///////」
「クスッ…冗談。」
(何が『クスッ…冗談。』だ!今すぐにでも襲いそうな危ない顔してるのバレバレだ!)
そんなこと思っても当然リョーマには伝わらない。
(もう知~らない!最中にお父さんたちが帰ってきても教えてやんないぞ!)
ついに呆れてボクは部屋から出ていった。
なんて…
ホントはヤキモチなんだ…。
最近リョーマがあまりボクに構ってくれないから寂しかったんだ。
ならあの場で二人の邪魔すれば良かったじゃないかって?
出来っこないよ…。
だってボクはリョーマが大好きだ。
なのにリョーマにそんな酷いことしたら、リョーマに嫌われちゃうから…。
いいもん!
ボクは夜リョーマと一緒に寝られるから!
そう思いながら、ボクはまた鳴いた。
「ホァラ~!」
END