Love&Study【大石夢】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「大石くん!ここ教えて。」
「ん?あぁ、これはこうして…ここに当てはめればいいんだよ。」
「うわ!すごい!ありがとう!!」
「どういたしまして。」
クラスの女子にここ教えてと言われる大石。
大石は頭が良く、優しいということで女子にモテモテだ。
そんな大石と特に仲がいい女子が名無しさん。
名無しさんはある日大石に頼みごとをした。
「ねぇ大石くん。うちの妹の家庭教師になってくれない?」
「えっ!?」
「今中2なんだけど、勉強が全く出来ないのよ…。部活が休みの日でいいから…ね!お願い!」
手と手を合わせて大石に頼み込む。
「わ、わかった。俺で出来ることなら…。」
「ホント!?ありがとう!!」
名無しさんはパッと顔を明るくした。
次の日の休日、名無しさんの家に大石がやってきた。
「リビングで待ってて。今妹呼んで来るから。」
そう言って名無しさんは妹の名無しさんの部屋に行った。
「名無しさん~。私と同じクラスの男の子が家庭教師してくれるって連れてきたの。」
「家庭教師!?いいよそんなの~…。」
「まぁまぁ、一度会ってみて!」
「え~…。」
と、半ば無理矢理部屋から出された。
「お待たせ。妹の名無しさんよ。…名無しさん、大石くんよ。大石くんったら教えるのがすごく上手なの!」
名無しさんは後ろに隠れた名無しさんに言った。
「いや…そんなことないよ…。」
頭をかきながら大石が照れる。
名無しさんの後ろから名無しさんは大石をチラッと見た。
「…!///////」
その瞬間、名無しさんの顔が一気に赤くなった。
一目惚れだ。
―この人と仲良くなりたい―
そんな考えが名無しさんの脳裏に浮かんだが、姉にあんなことを言った後だ。
今更やっぱり勉強するとも言えない。
名無しさんは必死に言葉を選ぶ。
「そ、そんなに教えるの上手いの…?」
「ええ!すごくわかりやすいわよ!」
ニコッと笑って名無しさんが言う。
「わ…わかった…。お姉ちゃんがそこまで言うなら…///////」
下を向いてコクンと頷く。
「良かった!大石くん、よろしくね!」
パッと明るくなって名無しさんが大石に言った。
それから大石の部活が休みの休日、週1で大石は名無しさんの家に来て勉強を教えた。
名無しさん自身も、今までわからなかった所がわかるようになり、徐々に成績も上がっていった。
大石も自分が教えるもので喜んでくれる名無しさんにだんだん惹かれていった。
そんなある日、名無しさんが名無しさんに聞いた。
「ねぇ名無しさん、最近大石くんといるとき楽しそうね!」
家でテレビを見ながら名無しさんが言う。
「えっ!?…そ、そんなことないよ…!」
少しビックリした様子で返す。
「そう?…あ、もしかして大石くんのこと…」
「ち…違うよ!!勉強ができるようになって嬉しいだけだよ…!////////」
慌てて首を横に振って否定する。
「ふ~ん…そう。」
名無しさんはそれ以上何も言わなかった。
次の日、名無しさんは名無しさんと同じ質問を大石にした。
「最近大石くん、名無しさんといるとき楽しそうね!」
「えっ!?…そ、そうかい?」
案の定ビックリする。
「ええ!すっごく楽しそう。…もしかして名無しさんのこと…」
「ち…違うよ!!名無しさんちゃんが勉強を好きになってくれて嬉しいだけだよ…!///////」
名無しさんに被せて言う。
「ふ~ん…。」
名無しさんは含み笑いをした。
次の週の休日、大石はいつものように名無しさんに勉強を教えた。
1時間くらい続けた後、10分間の休憩をとった。
すると名無しさんが思い出したように大石に言った。
「そういえばこの前お姉ちゃんに、大石さんといると楽しそうだって言われたんです。」
「え…?」
お茶を飲んで一息つく名無しさんをビックリした目で見つめる。
「俺もこの前、名無しさんさんに聞かれたよ…。」
「え…そうなんですか…!?」
大石の返事に少し驚く。
「奇遇だね…。同じ質問されてたなんて…。」
「そ、そうですね…。」
会話が進まなくなり、勉強を再開することにした。
「…あれ…?これ…何て読むんでしたっけ?」
読めない問題を指差して大石に聞く。
“我汝愛”
「ん?…あ、これ…//////」
すると大石は言葉を詰まらせる。
そして大きく息を吸って名無しさんを見つめた。
「“我汝を愛す”(われなんじをあいす)」
「え…///////」
「…俺は、名無しさんちゃんが好きだ…。」
真剣な表情でそう告げる。
「大石さん…///////」
顔を真っ赤にして大石を見つめる。
「じゃあ私は…」
少しニコッと笑ってそっと言う。
「“I love you”…私は大石さんが好きです…。」
小さな声で、でもはっきりと伝えた。
「…良かった…////////」
照れながら大石は微笑む。
それを名無しさんはクスッと笑いながら見つめていた。
名無しさんの部屋の前の床に、ストローが2本ついているグラスと、ハート型のクッキーと、名無しさんからのメッセージが書いてある紙がお盆に乗せておいてあった。
『しばらく外に出てるから、その間二人でごゆっくり。』
END