照れ屋なだけ『柳沢夢』
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慎ちゃんとは、幼稚園のころからの幼馴染。
今までずっと一緒だったのに、中学に入ってから慎ちゃんは部活で忙しくなった。
だから少しでも慎ちゃんの近くにいられるように、毎日テニスコートに行く。
「?また来てますよ?柳沢さんの彼女。」
2年生の不二くんが慎ちゃんに話しかけている。
「まちょむは彼女じゃないだーね!///////」
…何て慎ちゃんは必死に否定する。
もぅ!そんなに否定しなくてもいいじゃない!
…私、慎ちゃんのこと…本気で好きなんだよ?
少し寂しそうに慎ちゃんを見やった。
それからミーティングが終わり、ようやく解散の合図が出た。
私は校門で慎ちゃんを待っていた。
「慎ちゃーん!一緒に帰ろー!」
笑顔で手を振る。
「まちょむ!先に帰ってなかっただーね!?」
「うん!一緒に帰りたかったから!」
「お…俺は部活のみんなと帰るだーね!まちょむは一人で帰るだーね!」
そう言って先に行ってしまう。
「あ…慎ちゃん!!待って!」
私は慌てて後を追いかける。
赤信号でようやく止まってくれた慎ちゃんの服の裾を掴んだ。
「何だーね…///////道端でくっつくなだーね!」
「くっついてないもん!慎ちゃんが先々歩くからでしょ!?」
疲れて息が荒くなる。
でもしっかりと慎ちゃんを見つめる。
「っ…!じ、じゃあついてこなければいいだーね…!//////」
なぜか慎ちゃんは顔を赤くして言う。
「…またそんな酷いこと言って……。どうしていつも私に冷たいの?」
少し泣きそうになりながら慎ちゃんに聞く。
「……べ、別に冷たくはしてないだーね…。」
「嘘!さっきだって不二くんに彼女って言われてたのに必死に否定してたじゃない…!」
「あれは本当のことだーね!否定してなにが悪いだーね!」
「私、すっごい傷ついたんだよ!?…私は慎ちゃんの彼女って言われるの嬉しいのに…。」
今まで思っていたことをついポロッと言ってしまう。
でも今更後悔したって遅い。
「な、ななな何を言ってるだーね!!///////」
「だって本当だもん!私ずっと慎ちゃんのこと好きだったんだよ!?…なのに慎ちゃん、私にばかり冷たくして…」
私の目から涙がこぼれる。
「な、泣くなだーね!!…ホラ…これで涙を拭くだーね…!///////」
そう言ってそっと差し出してくれたハンカチ。
私はそれを見る。
「あ…このハンカチ……」
そう。去年の慎ちゃんの誕生日に私があげたハンカチ。
「使ってくれてるんだ…。」
「あ、当たり前だーね…。好きな奴からもらったプレゼントを使うのは当然だーね………あ。」
「…今…何て…?」
「な、何でもないだーね!!忘れるだーね!!/////////」
青になった信号をまた早歩きで歩き出す。
「あ、ねぇ!!今なんて言ったの!?」
「何も言ってないだーね!!///////」
その言葉は、結局最後まで教えてはくれなかった。
でも私にはちゃんと聞こえてるよ。
それはいつか慎ちゃんから言って欲しい言葉だから…。
だからそれまでは…
幼馴染(仮)でいようね!
END