俺が守るから【リョーマ夢】
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俺の彼女の†紅アリス†は身体が弱い。
中学に入ってすぐに付き合いだして、その一ヵ月後に部活中に倒れてそのまま病院に運ばれた。
同じく部活中だった俺は、それを聞いて愕然とした。
先輩たちも俺が†紅アリス†と付き合っていることは知ってたから、部活を早く切り上げて病院に行けと言ってくれた。
それから†紅アリス†は現在もずっと入院している。
ある日俺はいつものように部活が終わってすぐに†紅アリス†の病院に向かった。
「あ、リョーマ!」
読んでいた本から目を離して†紅アリス†が笑顔で言った。
「意外と元気そうじゃん。」
椅子に座って鞄を置く。
「うん。今日はちょっと調子がいいのかな?」
あははと笑う†紅アリス†に俺は自然と安心する。
「何読んでんの?」
†紅アリス†の読んでいた本を覗いて聞く。
「ん?友達が持ってきてくれた参考書。少しでも勉強しておかなくちゃ。」
苦笑しながら参考書を俺に見せる。
「ふ~ん…勉強熱心だね。」
参考書を見てみると俺の苦手な漢字がたくさん書いてある。
…目が痛くなりそう……
そう思いながらふと棚の上の花に目をやる。
「花の水変えてくる。」
「あ、うん。ありがとう。」
立ち上がって花瓶を持っていこうとしたその時……
「ゲホッ…ゴホッ……ゴホッ!」
「…!」
†紅アリス†が急に苦しそうに咳をし始めた。
「†紅アリス†!!!」
俺は花瓶を置いて急いで†紅アリス†へ駆け寄る。
「誰か!!」
俺は必死になって先生を呼ぶ。
すると†紅アリス†が俺の服の裾をギュッと握り締めて言った。
「…いいの…!……いつもの、ことだから…。大丈夫…」
苦しそうに言葉を繋げる†紅アリス†を見て言う。
「何言ってんだよ!そんなの尚更ダメじゃん!」
「…少しでも…リョーマと一緒にいたいから……」
涙を流しながら俺に懇願する。
「…………………」
俺は何も言えなくなり、ただ懇願し続ける†紅アリス†を見ることしか出来なかった。
やがて†紅アリス†が落ち着いた頃には、†紅アリス†は俺の手をしっかり握って眠っていた。
俺は†紅アリス†を見つめながらそっと言った。
「俺、†紅アリス†を守るから…!」
眠っている†紅アリス†にそっとキスをして俺もその場で眠ってしまった。
END
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