大好きな貴方に【海堂夢】
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「薫!誕生日おめでとう!…はい、プレゼント!」
そう言って彼氏の薫にプレゼントを渡す。
でも薫は顔を赤くして言い放つ。
「っ…!て、テメェ…学校でそう呼ぶなっつったろ!?///////」
強く言われたけど、私も負けじと食い下がる。
「いいじゃない!私たち付き合ってるんだよ?別に隠さなくてもいいじゃない!」
一気にまくし立てると、薫は何も言い返せないでまた顔を赤くする。
「ったく…これ、ありがとな…//////」
それだけ言って薫は教室に入っていった。
「うん!」
照れてたけど、ちゃんとプレゼントも受け取ってくれたし、まぁ良かったかな?
一人廊下を歩きながらそんなことを思った。
放課後になり私はテニスコートに行き、薫の部活が終わるまで待った。
その間にもフェンス越しに薫の姿を目で追っていた。
部活も終わり、私たちは帰り道を2人きりで歩いていた。
でも私が薫の隣に行っても、薫はすぐに少しだけ距離を置いた。
「どうして離れるの?…手くらい繋いでよ…」
少し文句を言いながら薫を見上げる。
「ばっ…バカか!!出来るか!!//////」
相変わらず顔を真っ赤にして否定する。
「じゃあ何ならいいの?今日は薫の誕生日なんだから私に何かさせてよ!」
薫の袖を引っ張ってお願いする。
「何もしなくていい…お前はただ……俺のそばにいてくれたらそれでいい…///////」
不意打ちで言われ、一瞬頭がボーっとする。
「え?」
「な…何でもねぇ!!忘れろ!!////////」
私が聞くと薫は必死に言葉を取り消す。
「大丈夫。私はずっと薫のそばにいるよ。」
薫にそっと抱きついて小さな声で言った。
薫は一瞬戸惑った様子を見せたけど、薫もぎこちなく私の背中に腕を回した。
「あ、ああ…」
薫の声が耳に心地よく響く。
「誕生日おめでとう。薫。」
「ありがとな。」
そして私たちは再び帰り道を歩いた。
今度は手を繋いで……
END
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